道の駅「きなんせ岩美」の思ひで…

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 【訪問日:2015年12月】

 

今日は鳥取県の道の駅「きなんせ岩美」でお散歩です.

 

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2015年7月(20日)にオープンした道の駅です.
「きなんせ岩美」は道の駅としての基本機能はもちろんのこと,災害時における防災拠点としての機能も有しており,災害時には救援物資受入・搬出拠点ともなります.

駅名の“きなんせ”とは鳥取弁で“おいでください”を意味しています.たくさんの魅力がある岩美町に是非来て欲しいという想いが込められているそうです.

お散歩をしたのは開店したばかりの朝だったため,みなさん忙しそうでしたが駅長の岡田さんはオススメ商品などを教えてくれました.ありがとうございました.オススメはカニです.

 

【松葉ガニと岩美町】
漁獲量日本一を誇る岩美町の松葉ガニ.

 

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岩美町観光案内の「市町村別ズワイガニ漁獲量(平成25年度漁期)」によると1位:鳥取県岩美町(865トン),2位:兵庫県新温泉町(443トン)3位:兵庫県香美町(420トン)となっています.
日本海での漁は11月上旬から3月にかけて行われます.鳥取県松葉がにPR推進協議会は11月の第4土曜日を「松葉がにの日」と定め各産地でイベントを行っているようです.
ぎっしりと見の詰まった松葉ガニは鳥取を代表する冬の味覚です.茹でても,焼いても,そしてお刺身でも美味しく食べることができます.お散歩をしたのは12月.「きなんせ岩美」の鮮魚コーナーにはたくさんのカニが並んでおり,それを買いに来るお客さんもたくさんいました!! 

 

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松葉ガニとは成長した雄のズワイガニのこと.雄のズワイガニは地域によって呼び方が異なります.「越前カニ」と呼んでいるのは福井県です.山陰地方での呼び名「松葉ガニ」の由来は「細長い脚が松葉のように見える」ことや「浜で松の葉を使って焼いて食べた」ことなど諸説あるそうです.雌の松葉ガニは「親がに」と呼ばれています.ズワイガニは10回目の脱皮(甲羅の幅8cm程度)で成体になるそうですが,この時点では雌雄の大きさは同じくらいです.しかし,11回目の脱皮で雄と雌は2倍近く大きさが異なるのだそうです.
道の駅「きなんせ岩美」では,雄の松葉ガニだけではなく雌の親ガニも販売していました.

 

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親ガニの旬は11月から12月.少し小さめですが,価格も手頃でカニ汁にすると良いそうです♪ 松葉ガニや親ガニの“ゆで方”を説明する紙も配布していました.下処理後,沸騰した塩水に入れるときは甲羅を下にすることがポイントのようです.


入口に置かれていたカニさん帽子で記念撮影しました.

 

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鳥取県の松葉ガニにはブランドがあり,甲羅幅が11cm以上で品質の良い松葉ガニには(漁港や船名を記した)証明タグが取り付けられ出荷されているそうです.このカニさん帽子にも右側にタグが付いていますね.大物の証です.

 

食のみやこ鳥取県「松葉がに」:http://www.pref.tottori.lg.jp/178131.htm

 

  f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 鮮魚コーナー

 

鮮魚コーナーは松葉ガニでいっぱいでしたが,新鮮な魚介類や加工品も扱っています.「浦富産は定置網で採ったものなんだよ」と話してくれました.

 

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養殖ものは基本的に扱っていないそうです.
新鮮な魚が手頃な価格で売られていました.「きなんせ岩美」は魚や野菜の新たな販路なだけではなく,町民が新鮮で安心・安全な魚や野菜を安価に購入できる施設としても位置づけられています.フライや天ぷら用に卸した魚も販売していました.精肉コーナーには鳥のもつ煮といった惣菜を販売していましたよ.家での調理が楽になりますね”

鮮魚コーナーの棚や水槽にはアワビ,サザエ,マトウダイ,コウイカ,アオリイカ,剣先イカ,タコ,赤エビ,イシダイ,ハマチなどの海の幸が並んでいます.「どぎ」という魚もあります. 

 

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見慣れない魚なので,じっと見ていると...「お吸い物で食べるんだよ.トロミが特徴的な白身の魚でおいしいよぉ」と販売店のおばちゃんが教えてくれました.
さらにこんな名前の魚も!
「ばばぁ」です.

 

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この魚の名前は「たなかげんげ」.通称「ばばぁ」です.顔がババァみたいだから付いた呼び名のようです.頭でっかちで皮をかぶったような姿なのだとか.ギョロッとした目やギザギザの歯を持つ見た目とは違い,味は上品で淡白.白身は煮付けや鍋料理にして親しまれているそうです.ゼラチン質の皮,コリコリとした触感は女性客に好評なのだそうです. 

 

  f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 農産品コーナー

 

広々とした店内には鮮魚・水産加工品だけではなく,精肉や農産品,そして土産物も扱っています.

 

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通路が大きく確保されているので,お買い物しやすかったです.
この建物はもともとあったスーパーマーケットの店舗を改装して建てられたそうです.既存施設を活用することで整備費用を最小限にとどめました.もともとあったスーパーマーケットとはトスク(株).トスクはローソン傘下のフランチャイズ・チェーンということと関係しているのかは分かりませんが「きなんせ岩美」には24時間営業のローソンが入っています.


農産品コーナーでは季節の野菜類だけではなく,お米も販売しています.

 

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米の量り売りコーナーもありました.鳥取県産のお米は2合や3合パックになったものも販売していました.ちょっと試してみるのに良いサイズですね”お土産にもなります♪
お惣菜もありましたよ.

 

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こちらの鯖寿司にも鳥取県産のお米(こしひかり)が使われています.おこわやお餅,焼きかきもちも販売していました.

 

  f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 土産物,観光物産コーナー

 

観光物産コーナーには「ゲゲゲの鬼太郎」グッズや手打刃物,焼き物もありました.岩美町だけではなく,鳥取県内のお土産を扱っています.鳥取県の名産品といえば梨を使った調味料「梨酢」という加工品も販売していました. 

 

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梨を使ったジュースやゼリー,サブレやタルトといったお菓子類もありました.
もちろん農産品コーナーでは青果も扱っています.

 

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王秋梨は鳥取が生産の主体なのだそうです.片手で持てない位の大きな梨も販売していました.また洋梨「パスクラサン」も販売していました.

そして,もうひとつの名産品,らっきょうもあります. 

 

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甘酢漬けだけではなく,たまり漬けやピリ辛味に仕上げたものなど,いろいろな加工品がありました.
水の少ない砂丘地でも栽培できるらっきょう.鳥取砂丘に隣接する福部村は全国屈指の大産地として知られています.鳥取県では大正時代に産業組合が設立され本格的ならっきょう栽培が始まったそうです.鳥取のブランド農産品「鳥取砂丘生らっきょう」は身がしまりシャキシャキとした歯ごたえが特徴です.2016年3月には農林水産物ブランドを国が保護する地理的表示(GI)に登録されました.

 

とっとり市「鳥取砂丘らっきょうについて」:http://tottori-ichi.jp/subpage/shallots.html

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 道の駅スタンプ

  

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つぎはどこをお散歩しようかなぁ... 

 


 

名称 きなんせ岩美(鳥取県-25)
住所 鳥取県岩美郡岩美町大字新井337番地4
アクセス 国道9号線沿い
公式サイト http://kinanseiwami.jp/
ポイント なんといってもカニ

 

 

【参考ホームページ・参照文献】

岩美町:http://www.iwami.gr.jp/

岩美町観光協会:http://www.iwamikanko.org/