【訪問日:2015年12月】
今日は兵庫県の道の駅「村岡ファームガーデン」でお散歩です.
赤い屋根の建物には,レストラン,お土産コーナー,そして農産物直売所があります.この赤い屋根はヨーロッパの農家をイメージしたものなのだとか.観光案内所は別の建物として設置されており,大型車駐車場の近くにあります.
道の駅の駐車場には立派な名牛の碑がありました.
村岡地域は但馬牛の原産地です.
【但馬牛(たじまうし)】
兵庫県産の黒毛和種の和牛のことをいいます.但馬牛は神戸ビーフや松阪牛,近江牛といったブランド牛の素牛であることで知られています.また,仙台牛や佐賀牛の品種改良の際にも用いられています.和牛改良に広く活用される要因として,但馬牛は遺伝力が強いという特徴があります.
全国和牛登録協会の調査で,黒毛和牛の繁殖メス牛(71万頭)のうち99.9%が香美町小代区で産まれた但馬牛「田尻号」の子孫だということが判明したそうです.但馬牛は日本各地のブランド牛の基礎なのです.
昔,但馬牛は水田耕作や運搬のための役牛として飼われていました.大坂城の石垣を作る際にも石を運ぶ役割を担っていたのだとか.牛肉を食べる習慣が生まれた明治期以降,血統を守りながら改良され,優れた食用牛となりました.
交通の便が良くない山奥という環境で,峠を越えての牛の交配が困難だったことが,純血のブランド牛となった要因です.但馬牛は急峻な山と谷に囲まれた但馬地域において「閉鎖育種」で育てられていました.
村岡ファームガーデンの公式ホームページ「但馬牛物語」には,旨みのある肉,さしのある肉質を作り出した要因が挙げられていました.
・雨の多い地域であり,夏には柔らかい草や薬草を食べる事が可能
・山の上で飼われていたため,急傾斜の道を歩くことが多く適度な運動ができる
・大雪の降る但馬の冬は厳寒であり,体のあらゆるところに細い脂肪が形成された
弾力がありながらも細かいサシが入る但馬牛の肉質は,この土地ならではのものなのです.
小代「和牛のふるさと」:http://www.ojirokanko.com/ojiro_mura/html/ushi.html
香美町「観光情報」:http://www.town.mikata-kami.lg.jp/www/genre/0000000000000/1000000000041/index.html
JAたじま「但馬牛・せり市」:https://www.ja-tajima.or.jp/tajimaushi/
レストラン
それではさっそく“但馬牛”料理を提供しているレストランへ♪
「村岡ファームガーデン」のレストランでは肉本来の味を楽しめるステーキだけではなく,ビーフカレーや牛丼,角煮丼など手ごろなメニューもあります.但馬牛重ねカツや但馬牛コロッケ,但馬牛寿司などいろいろあって,どれを食べようか迷ってしまいます.
まずは,牛丼うどん(1000円)です.
“牛丼”うどんだから玉ねぎ入りなのかなぁ” うどんは太麺でモチモチでした.鰹だしが効いていたスープには肉の旨味がしみ出ていましたよ.
次は,牛とろ丼(1350円)です.
ネギトロに見えるますが,牛肉です.生肉ではなく非加熱食肉製品に分類される食肉加工品なのだそうです.牛のタタキ(ローストビーフ)の味がする♪ とろける脂がいいね” 量が多すぎないのでしつこくないし,わさび醤油でさっぱり食べることができました.
お土産コーナーとお肉屋さん
「村岡ファームガーデン」のお土産コーナーの一角が但馬牛を扱うお肉屋さんになっています.但馬牛(たじまうし)はお肉になると「たじまぎゅう」と読むそうです.「神戸肉流通推進協議会」による基準を満たして生産され同協議会が定める格付け基準を満たした牛肉のみが「但馬牛(たじまぎゅう)」と呼ばれます.
ここでは香美町産の牛肉を扱っています.澄んだ空気,栄養のある大地で育った牛はストレス知らずで,肉質も良いのだそうです.ステーキやすき焼き用の牛肉だけではなく,ローストビーフも販売していました.
お土産コーナーの冷凍ショーケースの中には,但馬牛を使ったコロッケや餃子,ハンバーグといった製品も並んでいましたよ.但馬牛を使った加工品は他にもあります.
写真手前に写っているのは「但馬牛スモーク」です.牛ロース,ハート(心臓),大すじといった種類がありました.大すじはスルメのように歯ごたえが十分にある製品で,おつまみにおすすめのようです.
スルメではないですが,イカを使った製品もありましたよ!
「するめの糀漬け」という商品もありました.スルメイカやさば,タコ,ホタルイカなど海の加工品も揃っています.
黒豆製品もあります.
シンプルな煮豆もありますが,黒豆チーズケーキといったお菓子もありました.
調味料も販売しています.
この「べんりで酢」は酢・砂糖・出汁がブレンドされた調味料です.酢だけでも4種類がブレンドされています.料理の際に,砂糖や出汁を計量する必要なく簡単に使えます.ピクルスやポテトサラダなど野菜と合わせてもいいですし,鶏の酢煮やさんまの照り焼きなど肉・魚料理にも活用できます.酢コーナーにはレシピが掲載されたパンフレットもありました.
農産物直売所
農産物直売所は,お土産コーナーのとなりに設けられています.
果物や野菜が所狭しと並んでいました.
朝どれの野菜を届けている地元の農家さんは100人以上いるそうです.キャベツや人参も何種類か並んでいるので,どれを購入しようか迷ってしまいました.どれも美味しそうなので選ぶのは大変です.欲しいサイズのものが見つかるかな!?
お米も販売していましたよ”
村岡米の販売を行っています.昼夜の温度差が大きい村岡地域は美味しお米が育ちます.「米・食味分析鑑定コンクール国際大会」で金賞を受賞しているそうです.
こんな商品もありました...
辛い辛い唐辛子です.モルガ・スコーピオンやキャロライナ・リーバー,など初めて聞く危険そうな名前の「唐辛子」がならんでいました.これらは但馬で栽培しているようです. たった一振りで激辛が堪能できます.
ソフトクリーム
あずきが乗っているソフトクリームです.レストラン入口付近で販売していたと思います.
道の駅スタンプ
但馬牛君がエッヘン!
つぎはどこをお散歩しようかなぁ...
名称 | 村岡ファームガーデン (兵庫県-05) |
住所 | 兵庫県美方郡香美町村岡区大糠32-1 |
アクセス | 国道9号線沿い |
公式サイト | http://www.farm-garden.jp/ |
ポイント | 但馬牛が味わえる道の駅 |