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道の駅 「第九の里」の思ひで…

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 【訪問日:2015年2月】

 

今日は徳島県の道の駅「第九の里」でお散歩です.

 

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「第九の里」の名前はベートーヴェンの交響曲「第九」が日本で,さらにはアジアで初めて演奏された地であることに由来します.「第九」が演奏されたのは第一次世界大戦下の1918年6月1日のこと.ヘルマン・ハンゼン指揮のもと全楽章が演奏されたのです.

「第九の里」には物産館に加え鳴門市ドイツ館,賀川豊彦記念館があります.最初の写真の奥に見えているのが鳴門市ドイツ館です.後でお散歩してみます♪
今日のお散歩では,時間が合わなかったため賀川豊彦記念館へ行くことができませんでした.この記念館では日本の民主化に貢献し,ノーベル平和賞候補者ともなった賀川氏の活動や徳島との関わりを紹介している施設です.次回来た時にお散歩してみよう” 

 

 f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 物産館

 

工芸品や地酒などの地場産品や旬の野菜販売する物産館は,旧板東俘虜収容所で兵舎として使われていた建物を移築したものです. 

 

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物産館の骨組みは90年前のものなのだとか.特徴は洋小屋トラスと呼ばれる屋根裏の三角形の構造です.バラッケと呼ばれる兵舎は収容所での役割を終えた後,民間に払い下げられ,異なる地で牛舎や倉庫として使用されました.それらの施設が俘虜研究者によって発見されたのは2002年のこと.バラッケが残っているのは板東だけで,とても貴重なのだそうです.この建物は国登録有形文化財に指定されています.

この建物の中で見つけたのはこちら. 

 

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わんわん凧です.「わんわん」は犬ではないようです.


【わんわん凧】
「わんわん凧」鳴門地域の郷土民芸である楕円形の大凧のこと.大凧揚げが名物の鳴門市撫養(むや)町や周辺地域では,各地域ごとに名前の付いた凧があったそうです.その中のひとつが「わんわん」.「わんわん凧」とは岡崎地区の凧の名前で,現在では撫養の大凧の代名詞になっているのだとか.「わんわん」の名称は“椀”に由来すると考えられています.愛称で重ね呼びしたため「わんわん(椀椀)」となったそうです.

大凧揚げの歴史は江戸時代にまでさかのぼります.1692年岡崎地区の蓮花寺本道の再建祝いの際に凧揚げが行われたのが始まりだと言われています.
凧揚げの最盛期と言われたのが1930年代.当時は,強い南東風が吹く5月から7月に大凧揚げが行われ,数百もの凧が舞っていたそうです.地区ごとに凧を製作し大きさを競っていたそうで,直径が23mもある大凧も作られたそうです.
「阿波名物凧合一覧」という凧番付も発行されています.相撲番付に似せた凧番付には,村や個人それぞれの持ち物の凧が描かれています.図柄は村や地域を表すシンプルなデザインとなっていたそうです.「わんわん凧」のデザインは真ん中が白くくり抜かれた赤丸.寺の再建の際に振舞われた「朱塗りの椀に白い餅が乗っている姿」を描いたものとも言われています.凧番付をみると「わんわん」は大津町大代地区の「菊一」とともに“横綱”の地位を誇っています.大きさは10間(約18m)もあったそうです.

(参考)
鳴門市うずしお観光協会「わんわん凧について」
広報なると2010年10月号「市文化財に指定 わんわん凧」


もうひとつ.鳴門市撫養町の伝統を紹介します. 

 

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足袋(たび)です.鳴門市は足袋の産地として230年近くの歴史があるそうです.港があり綿布が容易に入手できたことから江戸時代後期から始まった足袋の製造は,鳴門を支える大切な産業だったそうです.現在でも毎年400万足近く生産しているのだとか.


「第九の里」の物産館では鳴門市の特産品も扱っています.オススメの品は,なると金時(取扱時期:7月中旬-4月中旬),すだち(4月中旬-1月上旬),レンコン(8月上旬-5月下旬)です.
それぞれ取扱時期がありますが,加工品にもなっているので,いつお散歩をしても出会えそうです♪


【なると金時】
名前の由来は皮の色です.皮が金時豆のような鮮やかな紅色をしているため「なると金時」と呼ばれるようになったそうです. 

 

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肉質はホクホクしており,綺麗な黄色も特徴です.調理の際,水につけておくと鮮やかな黄色が引き立つそうです.お散歩をしたときは2月だったので野菜コーナーに,なると金時がありました.鳴門金時の収穫は7月から9月頃ですが,甘味を出すために寝かすので1月から3月が美味しい時期なのだそうです.お菓子のコーナーには,なると金時を使った饅頭がありました.これならいつでも食べごろです.

 

【すだち】
徳島の味覚の代表ともいわれており,果汁だけではなく,すりおろした皮を薬味として使ったりもします.すだちを使ったお菓子やゼリー,さらにはお茶まで販売していました.

 

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もちろん調味料にも加工されており酢や醤油,ポン酢,唐辛子などがありました.

 

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このBigウエハースには,すだちエキスが入っているのかなぁ!??

 

【レンコン】
粘土質の土壌と吉野川の豊富な水で育ったレンコンです.

 

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レンコンはパウダーにも加工されていました.パンやお好み焼きの生地に加えることができ,料理のとろみ付けにも使えるそうです.お菓子のコーナーでは,鳴門の塩を加えたレンコンチップスも販売していました.

 

 f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 近くの観光スポット

 

【鳴門市ドイツ館】 

 

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近くというか,同一敷地内にある施設です.
鳴門市ドイツ館は第一次世界大戦時に板東俘虜収容所で生活していたドイツ兵の日々の様子や地域の人との関わりを伝える施設です.入館料は大人400円です.鳴門市ドイツ館はJAF会員優待施設であり,観覧料が20%引きになります.エントランスにはドイツのワインや木工の人形などのお土産を販売するコーナーもありました.

今回は道の駅や周辺施設の紹介のため写真撮影の許可をもらいました.ドイツ館内は撮影不可となっているので,注意してください.

 

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板東俘虜収容所は現在の鳴門市大麻町桧に設置された施設で,1000人近くのドイツ兵俘虜が3年近く生活していました.当時の様子がジオラマや模型で再現されています.
板東収容所では俘虜たちによる自主的な運営を試みたため,比較的自由は収容所生活を送ることができたようです.収容所は鉄条網で囲われた施設でしたが,敷地内にはパン屋や郵便局などの店が集まり町のような作りになっていました.音楽堂や科学実験室といった施設もあったそうです.
地元の日本人との交流もあり,ドイツ文化を広く市民に紹介しました.製パンや西洋野菜の栽培などの技術を伝えたそうです.また専門知識を持つ俘虜によって歴史や宗教,政治といった講演も行われていたようです.

第九シアターでは実物大の人形の仕掛けと演奏を聴くことができます. 

 

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収容所ではいくつもの楽団が結成され定期的にコンサートを開催していました.交響曲を演奏するには人数や楽器の面で問題があったようですが,コントラバスを手作りするなどの工夫がなされました.

第九初演の地は「ドイツ村公園」となっています.道の駅「第九の里」の近くで,歩いても行ける距離にあります.板東俘虜収容所の給水場跡なども見ることができるそうです.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 道の駅スタンプ

  

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ベートーヴェンが指揮をしている姿がデザインされています♪
「第九の里」敷地内,ドイツ館の向かい側にはベートーヴェン像があります.ベートーヴェンが第九を指揮した時には,すでに聴力を失っていました.初演の時には2人の指揮者が壇上にいたとか.

 

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 つぎはどこをお散歩しようかなぁ... 

 


 

名称 第九の里(徳島県-13)
住所 徳島県鳴門市大麻町桧字東山田53
アクセス 県道12号線沿い(主要地方道 鳴門池田線)
公式サイト http://www.city.naruto.tokushima.jp/contents/michino_eki/
ポイント 徳島で出会うベートーヴェン.