【訪問日:2015年2月】
今日は愛媛県の道の駅「どんぶり館」でお散歩です.
楽しみにしていた“どんぶり”
お休みでした.
食べることの大好きな《ころ》はいろいろな種類の“○○丼”があるのだと勝手に想像していました.なので,臨時休業を知って,がっかりした顔をしています.
しかし,“どんぶり”の名が表すものは食べ物ではありませんでした.「どんぶり館」の名前の由来は西予市の成り立ちにあります.西予市は平成の大合併により5つの町が合併してできた市です.それぞれの町の良い物をひとつの器の中で盛り合わせることで,お互いを引き立て合う空間というコンセプトでできた道の駅なのだとか.
“どんぶり”専門店ではありませんが,「どんぶり館」にはレストランがあります.宇和海で採れた新鮮な魚を宇和産のご飯の上に乗せた海鮮丼があるようです.レストランの他にも特産品販売場や青空市場があります.
町の合併により愛媛県で2番目に大きな面積を有することになった西予市.野菜やお米,宇和海の魚介類など新鮮で美味しいものが勢ぞろいしているそうです.
みかんの町,吉田町
国道56号線を宇和島市方面へ走っていると,右側にみかん販売店がありました.ちょっと寄っていみます.
販売店のおばちゃんはみかんについて話してくれました.この地域では様々な種類の柑橘を栽培しており,味わえるものがどんどん変わっていくようです.「10月には極早生,温州みかん,年明けからはデコポン,伊予柑,ネーブル,はれひめ...といろいろあるんだよ」と教えてくれました.
お散歩をしたのは2月の初め頃.
店先にはポンカンが並んでいました.
宇和島市の一部である吉田町(よしだちょう)は,愛媛県南西部に位置しています.宇和海に面したこの町は急斜面が多く,入り込んだ山がそのまま海へ続いています.水はけや日あたりが良い地形は柑橘栽培に最適なのだそうです.年間を通して温暖な気候であることに加え,隆起した地はミネラル豊富な土であるため,美味しい柑橘が育つのです.
みかん販売店の裏側は海・山が見渡せる場所になっていました.
山の斜面にはみかん畑,宇和海の青色,菜の花の黄色...とっても美しい景色でした.そこから見える景色がとても綺麗でお気に入りの景色のひとつになりました♪
日本有数のみかん収穫量を誇る吉田町は樹園地が町の96.0%を占めています(宇和島市「新市将来構想」第2章 四市町の現状).海岸線の急斜面にみかん畑を作ることで直射日光に加え海からの反射光も当てることができます.斜面での作業は大変ですが,美味しい柑橘類を育てるためには必要なことなのだとか.
吉田町のみかん栽培には200年以上の歴史があるようです.なんと愛媛県のみかん栽培の始まりはここ「吉田町」にあるようです.1793年に加賀山平次郎氏が土佐から温州みかんの苗木を持ち帰り庭に植えたことが始まりと言われています(宇和島市吉田町とみかん).吉田町には栽培方法の研究や品種開発を行う「みかん研究所」という施設もあります.栽培が始まった歴史的な地であるだけではなく,今後の発展を担う地でもあるのですね” 「紅まどんな」や「甘平(かんぺい)」といった愛媛オリジナルブランドを生み出してきたそうです.多柑橘類の品種が多様化したことで,年間を通して“柑橘を楽しむ”ことができるようになっています.
【柑橘類の旬カレンダー】
(「株式会社ニュウズ」パンフレットより作成)
様々な種類の柑橘を栽培することは,年間を通した収入の安定につながりそうですね.また珍しい品種は数が少ないため高価格での販売が見込めそうです.
吉田町では10月下旬から12月にかけて「みかん狩り」を開催しています.詳細は宇和島市観光協会ホームページ:http://www.uwajima.org/index.html
つぎはどこをお散歩しようかなぁ...
名称 | どんぶり館(愛媛県‐27) |
住所 | 愛媛県西予市宇和町稲生118番地 |
アクセス | 県道29号線沿い.主要地方線宇和野村線 |
公式サイト | http://donburikan.jp/ |
ポイント | 月曜日は休館日. |
愛媛かんきつを世界へ発信!:http://www.ehimemikan.asia/index.html
宇和島市「新市将来構想」:http://www.city.uwajima.ehime.jp/www/contents/1121858076462/