道の駅 「大坂城残石記念公園」の思ひで…

 

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今日は香川県の道の駅「大坂城残石記念公園」でお散歩です.

 

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小豆島北部にある道の駅です.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 残石とは

ここは徳川幕府の大阪城拡張工事の際,石垣の石の採掘を行った地です.石の搬出が行われた港湾も整備されており,みなとオアシス海の駅と一体となった道の駅です.

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石の切り出し方や運搬方法が勉強できる資料館や,軽食・お土産コーナー,情報館などがあります.情報館のペーパーウェイトは...

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もちろん石です!

 

  f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 売店

入口には「幸せを招く白ナマコ」が展示されていました.

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「すごく珍しいナマコで,取材も来たんですよ」と売店のお姉さん.

売店は小さめですが,小豆島の特産品がいっぱいです.

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オリーブオイルやオリーブの塩,化粧品,ドレッシング.クッキーやガレット,チョコレートなどのお菓子.オリーブ入りの醤油もあります.
小さなサイズはお土産として買って帰りやすいですね!

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【小豆島の醤油】

小豆島醤油:http://www.shima-shoyu.com/

 

小豆島は瀬戸内海の要所にあったことから廻船業が盛んで,人や貨物を乗せた船が立ち寄る島でした.弥生時代から行われていた塩の生産が,醤油や素麺作りへと発展しました.日本オリーブ発祥の地として有名ですが,素麺や醤油,ごま油など島生まれの品がいっぱい♪
今日は醤油を紹介します.

 

香川県の醤油生産量は全国5位.そのうちの約半数近くが小豆島産だと言われています.
小豆島で醤油作りが始まったのは約400年前.小豆島へ来た大阪城築城の採石隊が,紀州湯浅の醤油を持ち込んだのがはじまりと言われています.

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《わん》「採石と醤油にこんな関係があったとは…」
今の和歌山県,湯浅に渡り醤油づくりを習得した島民が技術を持ち帰り,小豆島醤油を作り始めたそうです.
もともと塩作りが盛んだった小豆島で,塩に代わる産業として醤油産業が発展しました.交通の要衝であり,たくさんの船が立ち寄った小豆島.醤油の原料となる良質な小麦や大豆も入手できました.さらに温暖な気候が麹の発酵に適していたとも言われています.

小豆島醤油の最大の特徴は「木桶仕込醤油」であること.木の繊維の中に独自の醤油酵母や乳酸菌などが住んでおり,発酵調味料である醤油の美味しさ,またそれぞれの蔵独自の味わいを作り出しています.

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製造で使う大きな桶や醤油を入れる樽も職人の手作りだったようです.

明治初期には400軒近い醸造所がありました.蔵の数は減ったものの現在でも20軒程の醤油蔵や佃煮工場が製造を続けています.
小豆島の南東部には醤油の町・醤の郷があり,歴史ある醤油蔵が軒を連ねています.

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各蔵元では観光客向けに散策ガイドや工場見学が設けられていたり資料館を見学できたりします.ショップでそれぞれの蔵の醤油製品を購入できるほか,ソフトクリームなどを味わうこともできます.

歴史ある小豆島の醤油蔵を巡るお散歩もいいですね♪
「醤の郷散策MAP」:http://www.shima-shoyu.com/hishiomap.pdf

 

金両醤油

創業当初から使い続けた杉桶と酵母菌が住み着いた蔵.築100年以上にもなる醤油蔵は国の登録文化財にも認定されています.

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最近ではオリーブの栽培も手掛けているそうです.オシャレな小瓶に入った「小豆島ドレッシング」は,人気のだし醤油とガーリックオイルを合わせた商品.ショップのお姉さんお勧めの一品です.


タケサン
タケサン記念館 小豆島佃煮の郷 一徳庵

佃煮や醤油,オリーブ製品を販売するのが「一徳庵」.
創業者である武部吉次の偉業をたたえる記念館です.彼は昭和20年に芋のツルを佃煮にし,つくだ煮産業を興しました.戦後すぐに生まれたのが小豆島佃煮です.

醤油ともろみのソフトクリームを食べました!比べると違いが分かります!!

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もう一つ.食べ比べ♪

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醤油味の揚げ煎餅です.塩味が強い商品,甘みが強い商品,揚げ油の感じなど,やっぱりそれそれの味がします.製造蔵の醤油による差なのかなぁ!?

 

マルキン醤油記念館

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大正初期に建てられた建物で醤油づくりを解説.道具の展示もあります.

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ショップも併設されており,カステラや飴もありました.醤油ソフトクリームも味わえます.

 

丸島醤油

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寒霞渓の山麓で有機栽培された国産丸大豆を使用した醤油もあります! 丸島醤油の国産有機しょうゆは,添加物が使われていないことが評価されパリのレストランでも採用されています.だしの素やポン酢も販売しています.

 

それぞれの店で味見させてもらったり,買って帰ったりしました.小豆島の醤油は九州の醤油のように甘くなく,きりっとした味が多いと感じます.焼き餅をつけてたべた時のような感じです.  


道の駅,大阪城残石記念公園に戻ります.

石も売ってる...

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  f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 資料館

資料館はタダ♪で見学できます.

石の資料館は石工小屋を再現した5棟の展示室から成ります.

残石塔:小豆島における石丁場,残席に関する古文書など
切出し塔:採石の時に石工が使う用具の展示
運搬塔:石を動かす木製人力運搬道具
加工塔:加工工程,用具
さらに製作体験塔があります.

 

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大きな道具や小さな道具がたくさん並べられています.舞台棟では小海地区にあった農村歌舞伎舞台を再現.

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この部屋はスリッパに履き替えて入りましょう!
小豆島の石化を展示している部屋もありました.落城した大坂城を修築する際に切り出されたものの,使われることなく放置された残石も展示されているようです.

 

良質の花崗岩が産出される小豆島は石材業が盛ん.採石が行われた丁場は島内に6地区あったそうです.小豆島石と呼ばれるこの石は,かつては海を渡り大阪まで運ばれました.現在も港湾工事などで小豆島の石が活躍しているそうです.

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石の採掘が行われていそうな場所もありました. 

 

  f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain ソフトクリーム

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売店内では,もろみとオリーブ茶のアイスクリームの2種類を販売していました.オリーブ茶”どんな味だったのかな!?

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 道の駅スタンプ

 

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つぎはどこをお散歩しようかなぁ... 

 


 

名称 大阪城残石記念公園(香川県-15)
住所 香川県小豆郡土庄町小海甲909-1
アクセス 26号線沿い
関連サイト http://www.skr.mlit.go.jp/road/rstation/station/oosaka.html
ポイント ひんやり寒い石の資料展示館

 

 

【参考ホームページ・参照文献】

小豆島旅ナビ:http://shodoshima.or.jp/ 

小豆島物語:https://shodoshima.npnp.jp/