道の駅 「小豆島ふるさと村」の思ひで…

 

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今日は香川県の道の駅「小豆島ふるさと村」でお散歩です.

 

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円錐形の建物が目印の道の駅.

 

 

道の駅小豆島ふるさと村は体験型・総合レジャー施設.物産館だけではなく,グラウンドやイベント広場,手延べそうめん館,オートキャンプ場などがあります.

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物産館だけではなく周辺施設全体が道の駅として登録されています.
日産の小型モビリティ(電気自動車「豆モビ」)を借りて,三都半島をドライブできます(1日4320円).中山の千枚田や道の駅小豆島オリーブ公園にも行くことができます.海岸線のドライブを楽しんだり,CMや映画の舞台となった地を観光したりできます♪ レンタサイクルもありました!

 

  f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 物産館

コンパクトな店内ですが,素麺,オリーブ製品,醤油・佃煮など小豆島生まれの製品がいっぱい並んでいます.

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小豆島で採れたオリーブだけを使ったオリーブオイルがありました.収穫量も限られるので,オイルの値段は,かなりお高めです.《ころ》「どんな味かな!? 楽しみ♪」

オリーブ製品はハンドクリームなどの化粧品,醤油や塩とセットになったオリーブオイルやニンニク,ハーブの香りが付いたもの,クッキーやチョコレートといった菓子類...いろいろあります.

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オリーブアイスキャンディーもあります!!

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...その隣は“佃煮”味のアイスです.昆布の旨みが効いた濃厚なアイスだそうです.
特産品の醤油も種類がいっぱい.出汁醤油もあります.

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粉末タイプの出汁もありました.出汁と一緒に味わいたいのが素麺.

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「島の光」という素麺には,原材料や技に5つのこだわりがあります.
上質な塩とかどやの純正ゴマ油を使い,天日干しで自然乾燥させています.純正のごま油を使うことで,素麺の酸化が避けられるそうです.喉越しの良さは,中力粉の捏ね方・熟成過程にあります.
隣のお食事コーナーで食べられるとのことなので,味わってみましょう♪

 

道の駅小豆島ふるさと村の物産館で気になったのはカエルの存在.

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値札や商品解説など所々にカエルのマスコットがいます.物産館のスタッフさんに聞いてみると「旧池田町のこの地にはカエルがたくさんいたんですよ.田んぼが多い町だったので...」とのこと.無事カエルという願いも込められたキャラクターで,町にはオブジェも何ヵ所かあったそうです.今は少ししか残っていないそうですけど.

 

  f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 喫茶・軽食コーナー

オススメのオリーブ素麺(570円)を食べてみました.

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ピカピカで美しい色の素麺です.
オリーブの実をふんだんに練り込み表面にはオリーブ油を塗った「ハーブ素麺」とのこと.オリーブのくせなどは特に無く,つるつるしこしこの素麺でした.
お食事コーナーではスモモ(薄ピンク)やレモン(優しい黄色)といったカラフルな素麺の他,普通の色の素麺,カレーやラーメンなどを味わえます.


【小豆島の手延べ素麺】
小豆島は瀬戸内海で2番目に大きな島で,約2.8万人が生活しています.
瀬戸内海の要所にあったことから廻船業が盛んで,人や貨物を乗せた船が立ち寄る島だった小豆島.弥生時代から行われていた塩の生産が,醤油や素麺作りへと発展しました.日本オリーブ発祥の地として有名ですが,素麺や醤油,ごま油など島生まれの品がいっぱい♪
今日は素麺を紹介します.


小豆島には400年続く手延べそうめんの歴史があります.小豆島手延べ素麺作りは伊勢から伝わったそうです.池田村の村民がお伊勢参りへ行き,素麺づくりの技術を持ち帰ったとされています.1598年頃のことです.
小豆島で古くから行われていた塩作り,ごま油の製油,そして交通の要衝であったため手に入った良質な小麦が美味しい素麺を作り出しました.また,島特有の寒風や雨の少ない気候,湧水なども良質な素麺が出来上がる要素です.

小豆島手延べそうめんは,いくつもの製麺所が素麺を作っており,それぞれに様々な麺のタイプがあります.

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食べ比べも楽しいですね♪

 

【作兵衛(美麺本舗)】
香川県小豆郡小豆島町池田3936番地
http://sakube.co.jp/user_data/sakube.php

国道436号線沿いにあるお店.製麺所の隣がショップと食事処になっています.

 

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工場直売所で素麺を食べることができるのは珍しいそうです!

冷たく味わう「つけそうめん」と温かく味わう「にゅうめん」です.

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冷たいの,温かいのは微妙に太さも違う気がします.エビ天かす,甘いシイタケもトッピングされています.にゅうめんは澄んだかつおだしが美味しかったです.一味唐辛子や柚子胡椒,ラー油も好みで加えることができます.

季節限定のオリーブ半生素麺.干す前の今しか味わえない半生タイプの素麺です.

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「道の駅で食べたのよりも少し太めだね!」もっちり食感で,道の駅で食べた素麺とはちょっと違います.うっすら塩味のつるつる素麺.製造工程の伸ばしを少なめにして,麺を太めにすることで弾力を出しているそうです.


小豆島素麺の特徴は,麺を丸める工程でゴマ油を使っていることです.
1858年,島の特産品素麺にゴマ油が使用されたことで,小豆島でのごま油作りが始まりました.

 

【かどや製油資料展示室 今昔館】
香川県小豆郡土庄町6188
http://www.kadoya.com/Portals/0/konzyaku-kan/
平日9:00-3:30(12時から13時は休み),年末年始やお盆期間は休み.見学には事前予約が必要(0879-62-1133).他の予約が入っていなければ,当日電話しても対応してくれます.

小豆島はかどや製油の発祥地.現在は土庄港の近くに小豆島工場があります.

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車を降りるとごま油の香りに包まれます.
かどや製油の歴史や取り組みを紹介する映像を見た後,工場スタッフが資料展示室を案内,解説してくれます.

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「今は輸入だけれど,創業当初は小豆島でとれていたゴマを使っていた.」と教えてくれました.
「創業は小豆島の“角地”にあったことから,かどやの社名になったんだ!!」

フロアの真ん中には貴重な装置「矢締式搾油機」が置かれています.

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くい(=矢)を押し込んで圧力をかけ,搾り出していました.
手作業で搾油していたころの説明,機械化されてからの工程を説明してくれました.機械化されても搾油工程は基本的には変わっておらず,丁寧にごま油が作られています.
変わっていないものがもう一つ.

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かどやはブランドイメージを大切にしており,マークや瓶の形を変えないようにしているとのこと.
海外で売る時も同じようにしているそうです.現在では北米市場の70%を占めると思われ,アメリカでコーシャー認証(ユダヤ教が定める規定)を取得しています.ヨーロッパのメッセへの出店やインドネシアのハラル認証(イスラム教の戒律に従って調理・加工された食品)を取得するなど輸出に力を入れています.

香りテイスティングもできます!

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ごま油の活用法,種類にあったオススメレシピを教えてくれます!


白ゴマ・黒ゴマの原材料違いだけではなく,焙煎の具合で風味に差が出るごま油.

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道の駅にもかどやの製品が並んでいました!
透明なごま油はゴマを煎らずに搾った製品です.香りがないのでお菓子作りに最適です. 

 

  f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain ソフトクリーム

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スモモソフト280円.
綺麗なピンク色のソフトクリームは,さっぱり優しい甘さ,梅のようなさわやかな味です.池田で栽培されたスモモを使っています.

バニラソフトクリームに,オリーブオイルと塩をかけたものや近くのイチゴ農園で採れたイチゴから作ったソースをかけたものもありました.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 道の駅スタンプ

 

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カエルがデザインされています! スタンプは軽食コーナーにありました.

 

つぎはどこをお散歩しようかなぁ... 

 


 

名称 小豆島ふるさと村(香川県-06)
住所 香川県小豆郡小豆島町室生2084-1
アクセス 県道250号線沿い
公式サイト http://www.shodoshima.jp/
ポイント クオリティ高めな公式ホームページ

 

 

【参考ホームページ・参照文献】

小豆島旅ナビ:http://shodoshima.or.jp/