【訪問日:2016年3月】
今日は長野県の道の駅「ほっとぱ~く・浅科」でお散歩です.
ほっとぱ~くという名前から,温泉施設が併設されているのだと思いましたが,ありませんでした.でも道の駅のすぐ近くに「あさしな温泉 穂の香乃湯」があります.
長野県東部にある佐久市は「日本で一番海から遠い都市」なのだとか.北に浅間山,南に蓼科山が広がる山々に囲まれた雄大な景色を楽しめます.
道の駅にはふれあい広場が整備されており,浅間山のある方角を一望できます.
売店
スタッフの方におすすめを聞きました.
【五郎兵衛米】
旧浅科村一帯で生産されているブランド米のことです.
コメ袋や商品名の横に「はぜかけ」と書かれています.「はぜかけ(はざかけ)」とは,畑に組んだ棚(はぜ)を利用して,刈取り後の米を藁のまま天日乾燥させることです.
普段食べているお米の多くは通常,刈取り後すぐに脱穀して乾燥機で乾燥されます.昔ながらの作業「はぜがけ」というひと手間をかけるのは,農家の自家消費分のみだったりするようです.2週間ほどかけて天日でゆっくりと乾燥したお米は,甘みが増して美味しいのだとか(JA長野県「農畜産物‐米穀」).
お土産用にちょうど良いサイズも販売しています.
この地区の特産品「五郎兵衛米」の特徴は,粘りが強く甘みがあることです.
1626年,市川五郎兵衛は20㎞にも及ぶ用水路を開削し,新田を作りました.そこは「五郎兵衛米の里」と呼ばれており,現在でも米が作られています.五郎兵衛米の里で収穫される米は五郎兵衛米として人気です.また,五郎兵衛の里には徒歩で回る散策コースが設けられています.市内に残っている用水を3方向に分ける「大盤台」や盛り土により水路を高くしている「つきせぎ」を見ることができます.道の駅「ほっとぱ~く・浅科」もコースの一部となっていますよ.
【佐久鯉】
佐久市の名産である佐久鯉.道の駅では甘露煮やうま煮を取り扱っていました.箱に入った立派な甘露煮です.
千曲川の美しい水のおかげで,臭みがなく身が締まっているのが佐久鯉の特徴です.2008年には特許庁より地域団体商標登録の認定を受け,ブランド鯉としての認知度が高まりました.佐久鯉の養殖には230年あまりの歴史があるのだとか.大阪から持ち帰った鯉をもとにこの地で養殖行われるようになったといわれています(佐久市ホームページ「美味!おいしい佐久」).
市内には鯉料理を提供するお店が何店もあります.鯉のあらいや鯉こくなど「鯉懐石」を提供する店,「鯉うま煮定食」などリーズナブルな価格で食べられる店,さらには鯉のうろこせんべいや鯉丼などちょっと変わった料理を提供する店などさまざまです.千曲川の冷たい清流で育った佐久鯉をいろんなアレンジで楽しむことができます.
千曲川の恵みは鯉だけではありません.アユやハヤも育ちます.道の駅「ほっとぱ~く・浅科」では,アユとハヤのから揚げも販売していましたよ.
長野県産の果物を使ったジャムもあります.
ルバーブやほうずきなど珍しい味もありました.
冷蔵コーナーには野沢菜などの漬物がありました.その隣にあったのが,矢島の手づくり豆腐.
最後のひとつです.佐久市矢嶋で収穫された大豆を使っているお豆腐です.もめん・絹の他に,「よせ」という圧搾や晒しをしない状態の豆腐もあるそうです.
続いては凍み豆腐です.
佐久市浅科地方の矢島は,凍み豆腐の産地として知られています.冬に軒先につるして作る昔ながらの製法が守られています.きめ細やかな舌触りが特徴なのだそうです.
切り餅のような形をした凍み豆腐はよく見かけますが,真ん中の方に移っているのはパウダー状の凍み豆腐です.炒り豆腐を作るなど,おからのように使います.長野県ではよく使われる食材のようです.県南の飯田市のスーパーでもこうや豆腐を粉末にした「粉豆腐」を販売していました.
寒い地域ならではの商品を見つけました.
お散歩をしたのは3月下旬ですが,たき木はまだまだ活躍するのかもしれません‼
売店では,リンゴやブルーベリー,蕎麦を使ったお土産用の箱入りお菓子も販売していましたよ.また野菜のコーナーもあり,ニンジンやダイコン,そして春の味「ふきのとう」が並んでいました.
道の駅スタンプ
ちょっと薄い…ですが頑張って押しました.お米のキャラクターかなぁ.
つぎはどこをお散歩しようかなぁ...
名称 | ほっとぱ~く・浅科(長野県北部-11) |
住所 | 長野県佐久市甲2177番地1 |
アクセス | 国道142号線沿い |
公式サイト | http://hotpark-asashina.com/ |
ポイント | 温泉施設は併設されていません” |