【訪問日:2014年3月】
今日は鹿児島県の道の駅「川辺やすらぎの郷」でお散歩です.
2007年12月より南九州市となった川辺(かわなべ)町は鹿児島県の薩摩半島にあります.
ここは物産館やレストラン,食品加工施設,フラワーハウス,会議室,休憩室などの設備を併設した道の駅です.
入口を入ってすぐの“展示情報ホール”には水槽があります.
ちなみに,道の駅スタンプはこの水槽の隣にありました.
さっそく物産館に行ってみます.
物産館では南九州市川辺の特産品を販売しています.お散歩をしたのは,3月上旬.店内はいちごの良い香りでいっぱいでした.
広い店内では新鮮野菜はもちろん,お惣菜も販売されていました.いろいろあるので,目移りしてしまいます.
どこから見ようかなぁ...
お茶を見つけました!
南九州も,静岡県と同様にお茶の産地として有名ですよね” 南九州市においても,特に川辺(かわなべ)・頴娃(えいえき)・知覧(ちらん)がお茶処として有名で,すき通った若緑色とさわやかな香りが特徴の煎茶のようです.
「つぼみ菜」という野菜を見つけました.初めて見る野菜です.
フキノトウに似ていますね” でも,つぼみ菜は“菜の花”の仲間です.“からし菜”の変種として福岡県で品種開発され,2007年から市場での販売が始まった新野菜なのだそうです.
「蕾菜」は福岡県での栽培しか認められていないそうです…福岡の商品は「博多蕾菜」として販売されているようです.道の駅「川辺やすらぎの郷」では,「子宝菜」と紹介されています.
木村種苗園が出している「子宝菜」も福岡の「蕾菜」と同じ仲間なのだそうです.他にも,四川児菜(子持タカナ)や「祝蕾(しゅくらい)」と呼ばれているものもあるようです.
生でも食べられるのでサラダにしても良いそうです.ホクホク・コリコリした食感があり,天ぷらや炒め物にしても美味しいのだとか.
「川辺やすらぎの郷」の物産館には,260名もの生産者さん達が出荷しているそうです.お米も販売されています.
続いては,物産館の冷蔵のコーナーへ行ってみます.
川辺地鶏の刺身です.タレ付きで販売されています.
ここの地鶏は,脂肪分が少なくヘルシーなのだとか.
鶏肉を“刺身”で食べるのは珍しいなぁ”と思いますが,近くの道の駅でも見かけましたし,九州の方(特に南の方)では,普通に食べられているようですね”
鮮魚も売っていました!
このような“ぶつ切り”状態での販売は,あまり見たことがありません.「鯉の骨」と表示されているものもありました.
この道の駅は,スーパーマーケットのような存在なのですね” 地元の人たちもたくさんお買いものに来ているようでした.
お惣菜の多さや,鮮魚の販売の仕方に特徴がある道の駅だなと感じました.
レストラン「スターフル」は,かごしま地産地消推進店に登録されているそうです.
物産館で販売されている野菜や,加工施設で製造された商品を味わうことができるようです♪
川辺仏壇
そういえば入口を入ってすぐの“展示情報ホール”では,観光情報の提供だけではなく,仏壇関連商品が展示されていました.
写真を撮っていなくて...残念ですが,たしかに仏壇が展示されていたのを覚えています.水槽の写真を撮っている場合ではありませんでした…
川辺仏壇とは鹿児島県の川辺町を中心に製造される金仏壇のことで,国指定伝統的工芸品です.
材料や技法に基準が設けられており,天然漆を用いていることや金箔押しをすることなどが基準に含まれています.7部門(木地、宮殿、彫刻、金具、蒔絵、塗装、仕上げ)に分類される工程を,ほぼ手作業で行われているそうです.各工程には専門の職人がいて,分業体制がとられているのだそうです.
薩摩地方では浄土真宗(一向宗)の教えが当時の封建体制にそぐわなかったため排斥の動きが生じ,島津義弘によって一向宗が禁止されました.さらに,明治初期の廃仏毀釈により仏像や仏壇が失われました.
しかし,古くから仏教の振興が盛んな土地であった川辺などでは,それらの制度が信仰を強める契機となったのです.約280年にも及ぶ一向宗の禁制下でも,岩穴や山の洞窟に潜んで念仏を唱える「隠れ念仏」のかたちで信仰され続けたのだそうです.また見かけはタンスでも,扉を開くと金の装飾を施した仏壇が包蔵されたものが作られたそうです.
歴史的な出来事を背景に川辺では「ガマ壇」という様式が形成されていったのだそうです.「ガマ壇」とは台座と本体が一体となった小型の仏壇のことです.鹿児島では洞窟のことをガマと言うのですが,狭い洞窟内で礼拝ができるように製造されたものなのだそうです.
明治9年に信教の自由が許されると,公然と仏壇製作が始められのですが,「ガマ壇」などに用いられた技法は今でも川辺仏壇の特徴のひとつとして残っていると言われています.
これまで,川辺市が仏壇製造で有名だということを知りませんでした.
道の駅という場を通して地元の産業を紹介しているのですね.道の駅は,車で旅行している人が立ち寄るため,県外の人など多くの人に産業を知ってもらう機会となりますね.
しかし,道の駅の利用者は地元の人も多いと思うので,ここの物産館のように近所の人が利用したくなるような品揃えや価格で販売されていると,嬉しいですね”
道の駅「川辺やすらぎの郷」の加工施設
この道の駅には加工施設もあり,出来たての商品を物産館で販売しています.
地元産の原料を使った加工品は,みそやめんつゆ,ヨーグルトがあるそうです.人気商品は「寄せ豆腐」です.
物産館で147円で販売されていました.
川辺産丸大豆(フクユタカ)と川辺町の美しい水からできているそうです.甘みが強く,大豆本来の味を感じることができます.おからもあって,“手作り”という感じが伝わってきます.
そばも手作りです.
ちょっと太めの麺が特徴ですね”
地域酪農組合が出荷している牛乳を利用して,特製アイスクリーム,ヨーグルトを製造しているようです.ソフトクリームもここで加工されたものかな??
ソフトクリーム
ハニーソフト(300円).クリーミーでバニラのつぶつぶ入りでした.
本格派バニラソフトクリームがオススメなのだそうです.
雨の日のソフトクリームは…少し寒かったです.
道の駅スタンプ
入口正面の水槽の横にありました.イチゴ,お茶,サツマイモ,お米.たくさんの美味しいものがありますね.
つぎはどこをお散歩しようかなぁ...
名称 | 川辺やすらぎの郷(鹿児島県‐09) |
住所 | 鹿児島県南九州市川辺町清水6910番地 |
アクセス | 国道225号線沿い. |
公式サイト | http://www.yasuraginosato.com/ |
ポイント | 川辺の伝統工芸品“仏壇”を展示. |
いい仏壇:http://www.e-butsudan.com/
お仏壇の瑞光堂:http://www.zuikoudou.com/
株式会社船昌:http://www.funasho-group.co.jp/
旬の食材百科:http://foodslink.jp/