道の駅 「樋脇」の思ひで…

 

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今日は鹿児島の道の駅「樋脇」でお散歩です.2回目のお散歩です!!

 

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市比野温泉の近くにある道の駅.

 

  f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 無料で楽しめる温泉

駐車場わきにある足湯『島津の殿様湯』は24時間利用可能だそうです.

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飲むことができる温泉水もありました. 

 

  f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 直売所

直売所では農海産物,お惣菜,お菓子類,漬物,お茶,お酒など様々な製品を販売しています.

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お勧め商品を聞きました♪写真手前に並んでいるお餅やちまき類,ふくれ菓子がおすすめとのこと.餅はヨモギや玄米のお餅がありました!ふくれ菓子の「むっかん」鹿児島の郷土菓子です!

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「今朝作って持ってきてくれた,できたてだよ!」と言っていました!優しい黄色のはたまごむっかん.地酒を使って作るメーカーもあります.茶色いのは黒糖味です.

「いこもち」は2社の製品が並んでいます.

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店員さんによると「洗って干してを繰り替えした上等なモチ米を使用したお餅だよ」とのこと.

煎粉餅(いこもち)とは砂糖といこもち粉に熱湯を加えて混ぜて作る郷土菓子.いこもち粉はモチ米を煎った後に粉にしたものです.
《わん》「美味しそうな郷土菓子がいろいろあるけれど,手作り製品だから賞味期限が短めだね」
購入してすぐに食べたいこ餅はプニプニと柔らかかったのですが,何日か置いておいたら(賞味期限内であっても)だんだんと硬くなっていきました.
《ころ》「お土産にするなら早く届けないとだね!」

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《ころ》「あ!カルカンもある♪ あんこが入っていないカルカンだね!!」
サツマイモともち米で作った餅菓子「ねったぼ」やおはぎもありました.
「しんこだんご」は小さなお団子.

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「“しんこ”は地名だよ」と教えてくれました.深固岳の北麓にあった深固院が,しんこ団子発祥の地のようです.
灰汁を加えた水で竹皮に包んだもち米を炊く「あくまき」.

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きな粉砂糖をまぶして食べます.

箱に入ったお菓子も販売しています.

 

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「白くまだ!この前食べたね♪」


【かき氷「白くま」】

郷土料理店やみやげもの店,カフェなどが集まるアーケード商店街,天文館
天文館むじゃき(住所:鹿児島県鹿児島市千日町5-8)は白くまの元祖とも言われ,冬でもたくさんの観光客がかき氷を食べに来ています.

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ヨーグルトやチョコレート,コーヒーなどいろんな味がありました.
スペシャル白熊です.

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ミルク味の白いかき氷の上にカラフルなトッピング.
寒天や求肥,甘く煮た白豆.バナナ,チェリー,ミカンなどフルーツも.《わん》「上から見ると白くまみたいに見えるからこの名前になったらしいよ」ミルクが多すぎず,さっぱりとした味です.

 

道の駅の,お惣菜コーナー.

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コロッケは外の売店で作っていますとのこと.
お散歩をしたのは朝だったので,作り立ての炊き込みご飯やおこわが,並べられていました.

鮮魚も販売しています!!
車で30~40分のところにある河内漁港から毎日魚を仕入れているとのこと.並んでいる魚を眺めていると...

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半額になった「オジサン切身」を発見!! オジサンは海鯉だよ!と教えてもらいました.

冷蔵のコーナーには,こんなお刺身も.

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さつま地鶏です.地鶏のタタキや鶏さしみはとても美味しそうでした.「他の場所ではなかなか買えないものだから食べたかったなぁ」と《わん》.
野菜や果物も販売しています.ほうれん草を並べているおじさんがいました.採れたての野菜なのですね!

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柑橘類,とくにキンカンが美味しそうで,大粒の金柑を買いました.食べごろの金柑でした!

レストランもあり,オリジナルみそだれで豚肉を香ばしく焼いた「ひわきせごどんぶい」を味わえるとのことです.樋脇産の2種類の味噌を使った味噌だれを鹿児島育ちの豚肉にからませて焼いた丼です.
せごどんぶいは,せごどんが得意とした味噌作りの味噌と大好物の豚肉を組み合わせた丼料理のこと.入来と樋脇の5店舗で提供しており,それぞれの味を楽しめます♪

 

 

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今日は鹿児島県の道の駅「樋脇(ひわき)」でお散歩です.

 

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道の駅「樋脇」は,市比野温泉の入口に位置しています.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 市比野温泉(いちひのおんせん)

 

薩摩藩第19代藩主の島津光久が近郷の人々に広く利用させようと整備させたのが「市比野温泉」.

昔,この地にめじろ獲りに来遊していた光久公に,村人がこのお湯を勧めたのだそうです.お湯を飲み,入浴も終えた光久公は「これぞ天下の名泉」と謳われたのだとか.

道の駅「樋脇」には足湯があり,約400年前より湧き出した歴史のある湯を体験できます.足湯『島津の殿様湯』です.

 

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市比野温泉かけ流しのこの足湯は,豊かな泉質をおもいっきり感じられる足湯なのだそうです.いつでも自由に利用できるみたいです.

 

「湯の滝」といって,温泉水を汲める場がありました.今日も賑わっています.

 

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では,直売所「直売所まるやま」へ行ってみます.

農産物や薩摩地鶏や倉野とうふといった特産品加工品だけではなく,工芸品の竹細工もあります. 

 

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また,イカなどの海産物も販売されていました.

お弁当やお惣菜の種類が豊富! でした.午前中にお散歩に行ったので,生産者さんたちが自分たちで作った商品を並べていました.

そして,いろんな名前の食べ物(郷土料理,伝統菓子)がありました.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 郷土料理いろいろ

 

【ねったぼ】

 

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サツマイモを用いた郷土料理,ねったぼ.
蒸したサツマイモと餅を合わせて作るねったぼは甘い味付けで,鹿児島の家庭のおやつという存在なのだそうです.

元々は年末の餅つきの時に一緒に作られたそうです.白い餅はお正月用で,ねったぼは年末のおやつや腹ごしらえとして食べていたのだとか.

“ねったぼたもち”から「ねったぼ」という名前が付いたとか,練って作る動作“ぼったぼった”から名前が付いたなどと言われています.また,地域によって「から芋もち」や「ねったくい」「ねりくり」など色々な呼び方があるようです.

「から芋」とはサツマイモのことですね” 沖縄や鹿児島ではサツマイモのことを「唐芋(とういも・からいも)」と呼ぶこともあるようです.この呼び方は原産地や普及経路に起因しています.

 

食べてみました♪
しっとりとした黒砂糖入りのきなこがお餅のまわりに付いています.お餅のようにのびるわけではありませんが,柔らかぁい郷土菓子でした.お腹がいっぱいになります.

サツマイモ,餅,きなこ,黒砂糖,塩があれば家庭でも簡単に作れるそうです.

 

【がね】

 

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これは「かき揚げ」のことですよね...?

鹿児島では,がねと呼ぶこともあるのかなぁ.と思っていましたが,普通のかき揚げではないようです.ポイントはサツマイモが入っているということ!

 

サツマイモにニラや玉ねぎ,ゴボウといった野菜を合わせて,かき揚げ風に調理したものです.砂糖が入り,衣が甘めに味付けされている事が特徴です.
出来上がりの姿がカニ(鹿児島では「がね」という)に似ていることから「がね」と名付けられたそうです.

 

野菜たっぷりで,ご飯のおかずとして活躍する人気の家庭料理です.野菜や衣の配合や味付けなどは家庭によって異なるとか.薄力粉,中力粉,もち米粉,かんざらし粉(白玉粉のこと),上新粉(うるち米を用いた米粉)などなど作る人によって用いる粉や粉の配分は様々なようです.また,そば粉を用いてがねを作ることもあります.

道の駅「樋脇」で販売されているものは,中力粉を用いているようですが,そば粉の衣で揚げたものと紹介しているホームページもありました.そばアレルギーの人は,注意してください!!

基本的には「サツマイモと粉類を使い,油で揚げた」料理ですが,作る人や地域によって味が違うようです.南九州の郷土料理であるがねは,鹿児島だけではなく宮崎でも作られているのだそうです.

道の駅「樋脇」のはどんな味だったのかな!?

 

【むっかん】

 

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「ふくれ菓子」と同じ仲間なのだと思います.
ふくれ菓子も鹿児島の伝統菓子のひとつで,小麦粉,砂糖,酢,重曹が主材料となっています.むっかんと同じです.

 

サネン(月桃の葉)を敷いて蒸すことで香りを楽しむこともあるふくれ菓子は,お茶受けとして家庭で作られてきたのだそうです.

写真にもあるように,「むっかん」は薩摩川内で作られる「ふくれ菓子」のことなのかもしれないですね.

 

【あくまき】

 

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端午の節句を祝うための鹿児島伝統菓子があくまきです.

 

一晩ほど灰汁(あく)につけたもち米を竹の皮などで包み,灰汁で炊いたものです.食べる時は竹の皮をはがし,糸や竹の皮を細かくさいたもので2~3cmに輪切りにします.また,家庭により様々ですが,きな粉や砂糖,黒砂糖,さらに塩を少々加えたものなどをまぶして食べるそうです.

 

現在では,家庭で作ることが少なくなったそうですが,家にある灰汁を使って各家庭で作られていたあくまきは,色や形に各家庭の特徴があったのだそうです.

島津義弘公が関ヶ原の戦いに持参した,さふま兵児のための兵糧だったとの言い伝えもあります(兵児(へこ)とは鹿児島地方で,15歳以上25歳以下の男子のこと).

また,ある程度日持ちすることから農家の田植期の保存食として用いられたとも言われています.

 

灰汁と竹の皮を使うことで高温多湿な気候に適用した食べ物となり,受け継がれてきたのだそうです.

 

【いこもち】

 

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炒ったもち米を粉にして作ったいこもち.香ばしさが特徴なのだそうです.

“炒った(煎った)”ということから「いこ餅」との名がついたといわれます.江戸初期からあるとも言われる伝統的なお菓子です.

よもぎ入りのいこもちもありました.

 

【木目羹(きもくかん/きもっかん)】

 

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木目羹は2色の餡(小豆あんと白あん)で木目模様を作った蒸し羊羹のこと.
たしかに,美しいなみなみの模様です.

木目は樹木の成長を連想したもので,樹木の成長と子どもの健やかな成長を願う気持ちが込められているそうです.室町時代からあるとも言われる祝菓子です.

昔ながらの製法を守り,3時間かけて蒸すこともあるのだそうです.

 

【かからん団子】

 

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阿久根(あくね)の海辺で採れる香りのよい葉,かから(サルトリイバラ)の葉でよもぎ団子やあずき団子をくるんだものです.

かからの葉の香りが(春を思わせる)特徴的な伝統菓子なのだそうです.

 

葉に包まれる団子にサツマイモを用いる地域もあり,また,奄美地方では黒砂糖が入っているようです.また地域によっては,けせんの葉などが用いられることもありますが,やはり香りのある葉が用いられているようです.

 

「病気にかからん(かからない)」という鹿児島弁にも通じることから,病気や災厄を避ける行事の際にも食べられてきたのだそうです.

 

【しんこだんご】

 

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日置市日吉町吉利の深固院という禅寺が,飢饉の際に落穂を拾って粉にし餅をつき,醤油をかけて焼き,皆に食べさせたのが始まりと言われています.

甘くて香ばしい醤油だれだ特徴なのだそうです.

 

【かるかん】

 

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鹿児島銘菓といえば,かるかんも有名ですよね”

こちらの写真は,道の駅「いぶすき彩花菜館」で購入したかるかんの写真です.

 

かるかんはうるち米の粉と砂糖に自然薯や山芋,長芋などを加え蒸した菓子で真っ白な見た目が特徴です.漢字では「軽羹」と書きます.軽い羊羹「軽羹」という意味からきたという説があります.

 

食べてみました♪
つぶつぶしていて,不思議な触感です.スポンジ状に仕上がっていますが,しっとりしています.甘いけれど,軽いです.

シンプルなこのお菓子は製造業者や芋の種類により味が異なるかもしれないですね.
餡の入ったものは「かるかん饅頭」と呼ばれているようです.

 

他にも玄米餅など,ちょっと珍しい食べ物が道の駅「樋脇」にはたくさんです.

 

珍しくはないですが…

 

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生.ロールケーキ.この大きさで400円です!! 安いですね♪
ということで,ロールケーキをつい買ってしまいました...少し凍っていたけれど,美味しかったです.

 

でも,次回来た時は,郷土菓子の食べ比べをしたいです.

同じような料理でも呼び方(名前)が違ったり,用いる材料や味付けが異なったりなど地域によって様々なのですね”
道の駅はこんな違いを発見する良い場所なのかもしれません.

 

今回見てきた鹿児島県の伝統料理の中では,サツマイモがいろいろな料理に用いられていました.その地の特産品や古くから栽培されているものなど,食の文化は農漁業を含め地域の人々の生活と大きく関わっているようです.

道の駅のお散歩でお気に入りの味に出会えるかもしれないですね♪

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 道の駅スタンプ

 

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レストラン入口前の建物外にスタンプがありました.

 

 つぎはどこをお散歩しようかなぁ... 

 


 

名称 樋脇(鹿児島県‐03)
住所 鹿児島県薩摩川内市樋脇町市比野156
アクセス 県道42号線沿い(県道川内加治木線)

関連サイト

http://www.qsr.mlit.go.jp/n-michi/michi_no_eki/kobetu/hiwaki/hiwaki.html
ポイント 伝統料理(お菓子⁉)の種類が豊富.

 

【参考ホームページ・参照文献】

 

いなかだんご:http://shop.inakadango.jp//
鹿児島県菓子工業組合:http://kagosimakasi.web.fc2.com/index.html
鹿児島空港:http://www.koj-ab.co.jp/
鹿児島市食育推進サイト「みんなの食育」:http://www.city.kagoshima.lg.jp/syokuiku/index.html
鹿児島の食:http://kagoshima-shoku.com/
郷土料理百選:http://www.rdpc.or.jp/kyoudoryouri100/