【訪問日:2015年1月】
今日は大分県玖珠町(くすまち)の道の駅「童話の里くす」でお散歩です.
今回は情報コーナーにいらっしゃった三宮さんにお話を伺いました.
道の駅「童話の里くす」には,地元特産品を扱う農産物直売所と焼きたてパン工房,レストランがあります.
農産物直売所
まずは農産物直売所です.
野菜コーナー,加工品コーナー,玖珠産お米コーナーなどがあります.野菜コーナーでは,大きな大きな「しいたけ」を見つけました!!
おさんぽわんこよりもずっと大きいです.右側に写っているのは普通サイズのしいたけです.肉厚のしいたけ♪ しいたけステーキにしたら美味しそうだなぁ...
この大きなしいたけを買って帰る人がいましたよ.
玖珠町は大分県の中でもクヌギ林を用いた「しいたけ原木栽培」が盛んに行われている地域のだそうです.
しいたけは乾燥ものも売っています.これなら長持ちするので,お土産に良いですね♪
高原野菜も人気のようですが,今日は夕方のお散歩なので野菜は売れてしまったようです.「道の駅くす」へは福岡から来る客さんも多いのだとか.しいたけやおいしい野菜を買っていくのですね”
菊芋の棚にはレシピも貼ってありました.いろいろ書いてあるなぁ”
お弁当やいなり寿司,豊後鷄を使用したおにぎりもありました.
美味しそう” あ! 玖珠米って書いてある.
盆地の玖珠は温暖差があるため,うまみのある野菜が出来き,美味しいお米も育つようです.玖珠米コーナーもありましたよ♪
玄米も販売していました.2Kg入りのお米も販売しています.
ごはんとの相性が良さそうな商品もあります.吉四六漬(きっちょむづけ)です.吉四六さんは大分の昔話に出てくる人物です.とんちがとてもきいたのだとか.
もろみに漬け込んだ吉四六漬.カリッとした食感も楽しめます.玖珠盆地で育った大根や人参も使っているようです.
ご飯の後は甘いものが欲しくなります.
平べったい羊羹を見つけました.白に赤のラインという色合いもちょっと珍しい気がします.
「童話の里くす」には町のお菓子屋さんのコーナーもあり,ゆず羊羹やゆずのタルトなどが販売されていました.お土産にぴったりな箱入りのお菓子も扱っていますし,お茶菓子もありました.品揃え豊富なお菓子類ですが,おススメは「かいぞくかりんとう」.
玖珠町は山に囲まれた地なのに...なぜ“海賊”なのでしょうか!?
実は,瀬戸内海を中心の活躍した村上水軍と関係しているのです.村上水軍の頭領であった来島康親(くるしまやすちか)は関ヶ原の戦いで豊臣(西軍)についていたため一時は流浪の身となりましたが,後に玖珠・日田・速見郡の地を与えられ森藩を創始し,来島氏は久留島へと改称しました.久留島氏のルーツは村上水軍の頭領だったということです.
あ...でも「かいぞく」と書いていない「かりんとう」も販売していましたよ.どれも美味しそうで迷ってしまいます.「かいぞく」バージョンが欲しい方は注意してくださいね”
レストランと焼きたてパン工房
パンコーナーなどがあるのは,野菜などを扱う農団物直売所の隣です.
童話を題材にしたパンは,お土産として買って帰る人が多く夕方だと売り切れてしまうことも...
残念です.売り切れどころか,もう何も残っていません...パンコーナーの営業時間は16時までです.「おにパン」食べたかったなぁ.
パンコーナーの向かい側にあるテイクアウトコーナーはまだ営業しているようです.後でソフトクリームを買おう♪
レストランでは玖珠米や豊後牛を使った料理が味わえます.ラストオーダー16時半までです.680円で楽しめる平日限定ランチもあるようですよぉ!
レストランや情報コーナーの高い天井には,鯉のぼりが飾られています.
毎年5月に開催される日本童話祭では鯉のぼりをあげるのだとか.しかし...「童話の里くす」では鯉のぼりをあげるだけではありません.なんと60mもある大鯉のぼりの中をくぐり抜けることができるのです.
ジャンボ鯉のぼりのくぐり抜けは,毎年,5月4・5日に玖珠町で開催される日本童話祭のイベントのひとつです.日本童話祭では魚つかみ大会やパレードなどのイベントもあり,大分県外からもたくさんの人が訪れるそうです.
この日本童話祭は,児童文学史の発展に貢献した久留島武彦の偉業を称えるため建立された童話碑の除幕式に始まります.
久留島武彦(くるしま たけひこ)
「日本のアンデルセン」とも称えられる久留島武彦氏は,口演童話家として約60年間,子供たちに童話を語り続けました.
農産物直売所では久留島氏をデザインしたワインが販売されていました.
話術の達人だっただけではなく,日本国内におけるボーイスカウトの基礎を築きました.ヨーロッパやアメリカ大陸,アジアでも活動した久留島氏は各地の文化や習慣を日本国内に伝えたそうです.
道の駅から車で3分ほど行ったところには久留島記念館があります.今度,お散歩してみよぉ”
そんな久留島氏が最も愛したと言われる作品が「桃太郎」
道の駅「童話の里くす」の駐車場には大きな桃太郎がいます.
その桃太郎の正面には...鬼がいます.
桃太郎と鬼が笑顔で手を振り合っている感じです.山の斜面にいる鬼は高速道路(大分自動車道)からもよく見えます.
北山田のきじ車
三宮さんは玖珠町の伝統工芸品も紹介してくれました.
「きじ車」は木製の手作り玩具.なんと250年前から伝わる工芸品なのだそうです.九州各地で作られていた玩具なのだそうですが,玖珠の「きじ車」は馬をデザインしたものになっています.特徴は,頭の部分のへこみです.またコシアブラの木を用いた作品には着彩を施さないことも特徴のひとつなのだとか.
きじ車と記念撮影です.決して食べられている写真ではありません!
「きじ車」の「きじ」は「木地」と書きます.木の模様という意味です.名前の通り木目を生かした美しい作品でした.実物を触らせてもらいましたが,手になじむシンプルなデザインがとても素敵でした.
「大野原きじ車保存会」という組織があり,きじ車の伝統を継承していこうとの思いを持った人たちが集まっています.20代から80代と年代も幅広いようです.若い人にも伝統が受け継がれているのは素敵なことですね.きじ車は木が締まる冬にしかできないそうですよ.
参照URL:「Oita Made」ホームページ
今回,玖珠町の観光情報や道の駅「童話の里くす」のオススメを教えてくれた三宮さんとパチリ.
ありがとうございました♪
近くの観光スポット
【切株山】
...むかしむかし,大きな大きなクスノキ(樟)がありました.天に届きそうな大樟の影は四国までかかるほどだったとか.しかし大きすぎて日の光が届かず,作物が育たないと困っていました.そこである時,大男に頼み木を切り倒しました.その切り株が「切株山」なのだとか(玖珠町ホームページ「伐株山伝説」).
玖珠周辺ではテーブル状の形をした山々が多く見られます.これらは100万年前からの火山活動によってできたものだそうです.切株山(685m)は玖珠町を代表する火山大地のひとつです.季節風の影響が少ないためパラグライダーなどのスカイスポーツを楽しめるようですよ♪
道の駅「童話の里くす」からは車で20分程度だそうです.
また道の駅のレストランでは,きりかぶオムライスやきりかぶカレーを食べることができます.
豊後森機関庫跡や久留島武彦記念館のある玖珠町.
そんな玖珠町を「童話の里くす」を拠点に自転車でお散歩する事も出来ます.道の駅「童話の里くす」では電動アシスト自転車を貸し出しています.
...といっても,ふつうのレンタサイクルではないのです.なんと音声ガイドを付けることもできるのです.音声ガイドは骨伝導ヘッドセットなので,聞きやすそうですね” 3時間以内なら自転車と音声ガイドを600円で借りることができます.
常夜燈や三島公園,また町の各地には童話の主人公の象があるようです.旧郵便局を利用したカフェ「カフェレトラス」も紹介されていました.カフェで休憩をしながら刊行するのもよいですね”
今度来たときは,自転車でお散歩してみよう♪
ソフトクリーム
ミックスソフト(芋+牛乳)は350円でした.カップまたはコーンが選べたので,今回はカッブで♪
大分県産の紅はるかを使った焼き芋味の方はスウィートポテトみたいでした.玖珠産牛乳を使用したミルクの方は優しい牛乳の味がします.
ソフトクリームはパン屋さんの前,テイクアウトコーナーで売っています.
道の駅スタンプ
情報インフォメーションコーナーの左奥にありました.
つぎはどこをお散歩しようかなぁ...
名称 | 童話の里くす(大分県‐21) |
住所 | 大分県玖珠郡玖珠町大字帆足2121 |
アクセス | 国道387号線沿い(大分自動車道,玖珠IC正面) |
公式サイト | http://www.kusu-michinoeki.jp/ |
ポイント | おにパンを買うなら早めにお散歩. |
玖珠町ホームページ:http://www.town.kusu.oita.jp/