道の駅 「不知火」の思ひで…

 

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今日は熊本県の道の駅「不知火」でお散歩です.

 

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道の駅「不知火」は熊本県のほぼ中央部に位置する宇城市不知火(しらぬひ)町にあります.不知火海に面する国道266号線を行くと,道の駅の大きな駐車場が現れます.

 

物産館の前にはテントが出ており,みかんや野菜類をおいています.

 

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箱いっぱいの「生しいたけ」.日があたっているのがちょっと気になりましたが... 美味しそうなしいたけでした.たくさん入っているので,買い物に来ていた親子のお客さんは半分こにするようです.
他にもナスやスイカなど熊本県さんの農産物が並んでいます.

 

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ここの柑橘類は,品種ではなく生産者さんの名前がメインに表示され,販売されていました.


柑橘類や野菜は店内にもありました.
店内で商品を見ていたら,農家のおばさんがみかんを運んで来ており,「もぎたてのみかん” 傷はあるけれどおいしいよぉ♪」と勧めてくれました.

ここ不知火町は山と海に挟まれた町で,物産館では海の幸と山の幸が販売されています.
物産館内にはいけすもありました.

 

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勝手に手を入れると“キケン”です.
そっと上からのぞいてみると,ゴロゴロと黒いものがたくさん入っていました.

 

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なにかなぁ...石!?
...と思っていたですが,あっ,カニだぁ.カニたちがいっぱいです.少し狭そうでした.

 他にも鮮魚やあさりが販売されていました. 

物産館では,味噌や醤油,お土産にもなるお菓子,そしてい草製品もありました.

 

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八代特産のい草がコースターや枕、敷物になっています.カラフルな製品もあり、可愛かったです.

たくさんの魚貝類や農産物が販売されている道の駅「不知火」ですが,1番のオススメは不知火生まれの特徴的な姿をした果物「デコポン」のようです.

 

 f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 不知火生まれの「デコポン」

 

清見とポンカンの交配によって生まれた「デコポン」は,成り口に高い盛り上がり(デコ)があるのが特徴です.
「「デコのある清見ポンカン」を縮めて「デコポン」と呼ばれるようになりました」と熊本県の地産地消サイトでは紹介されています.「清見」がちょっと可愛そうですが...「デコポン」という名前は印象的だし良いと思います.

 

実は「デコポン」とは熊本県果実農業協同組合連合会が商標登録している商品名です.正式な品種名は「不知火」です.
現在では,商標の許諾を受けた全国のJAより出荷される不知火は,基準を満たしていれば「デコポン」という名称を使用してよいことになっています.全国的に統一された基準「全国統一糖酸品質基準」を設けている果物は「デコポン」以外には無い そうです.

 

「デコポン」になるために満たさなくてはいけない基準とは,糖度13度以上,クエン酸1%以下という条件です.収穫した直後は酸味が強いため,一定期間貯蔵して酸味を抜いてから出荷されます.
しかし,どの果実も貯蔵すれば甘くなるわけではありません.「デコポン」は個体差が大きく,同じ木で育った果実でも味にばらつきがあるのだとか.そのためJA熊本果実連では光センサー選果機により,ひとつひとつ検査しています.そして合格したものだけが「デコポン」として出荷されるのです.
厳しい出荷基準を通過した合格品だけが「デコポン」の称号を得ることができ,「デコポン」の商標ラベルを貼ってもらえるのです.
なお,規格からはずれたものは「不知火」として販売されるそうです.

 

1985年に不知火町に導入され,不知火町農協の果樹試験園で試作が行われました.
熊本県では1990年より産地化が開始され,生産を始めた地域にちなんで品種名が「不知火」と名付けられました.

不知火は全国で栽培されていますが,出荷量第1位はやはり熊本県です.

 

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(出所)データは農林水産省「平成23年産特産果樹生産動態等調査」より.


熊本県は出荷総量の30%近くを占めており,平成23年産においては1万596.5t出荷しています.熊本県の中でも特に宇城市,芦北町,天草市を中心に栽培が行われており,発祥の地である宇城市不知火町はの特産品となっています.

 

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デコポンはワインやリキュール,サイダー,デコポンジュースなどに加工され販売しています....それらの写真はありませんが,こんな商品をみつけました.

 

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 f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 不知火

 

町の名前である「不知火」.デコポンのことではありません.
八代海(不知火海)の夜の海に揺らめく神秘の火.それが「不知火」です.

 

千数百年前,景行天皇九州ご巡幸の時,暗夜の八代海上に天皇を導き,無事火の国の海岸へお誘いした怪火がその始まりで,以来「主知らずの火」を「不知火」と呼ぶようになったと日本書紀に記されているそうです.

大気中の水滴や月や太陽の光の反射,屈折によって見える光学現象のひとつと言われており,現在では潮の干満の差や海面の気温などの自然現象に伴い光が屈折して起こる「光レンズ説」が有力視されています.
「不知火」は晴天で,昼夜の気温差が大きいほど出現しやすく,雨や風の強い日には現れないのだそうです.出現するのは8月下旬から9月上旬の干潮時の午前1時頃から3時半頃.松合海岸一帯から八代・天草を望む南西方向の海上沖合に見られるそうです(「宇城市の四季&イベント」より).

 

見ることのできるのは1年のうち数時間だけで,その日に合わせて不知火町では「不知火“海の火まつり”」が開催されています.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain ソフトクリーム

 

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デコポンソフトクリーム(300円).
物産館の外にある、売店で販売されています.

ヨーグルトのようなさわやかな酸味でした.大きすぎなくて,食べるのにちょうど良いサイズです.
バイクツーリングに来ていたおじさんたちも,みんなそろってソフトを食べていました! 男の人たちでも美味しく食べられる甘さです.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 道の駅スタンプ

 

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物産館の奥にある観光案内図の前にありました.
スタンプがいっぱいです.道の駅「不知火」には「不知火温泉ロマンの湯」が併設されています.
写真「デコポン発祥の地」の右側に写っている緑色ドーム屋根の施設が温泉施設です.

 

つぎはどこをお散歩しようかなぁ... 

 


 

名称 不知火(熊本県‐06)
住所 熊本県宇城市不知火町永尾1910-1
アクセス 国道266号線沿い.
公式サイト http://www.shiranuhi-spa.co.jp/index.html
ポイント 「不知火」は町名,果物の名前,怪火と大忙し!

 

【参考ホームページ・参照文献】

熊本県地産地消サイト:http://cyber.pref.kumamoto.jp/chisan/default.asp
旬の食材百科:http://foodslink.jp/syokuzaihyakka/index.htm