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道の駅 「坂本」の思ひで…

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 【訪問日:2014年3月】

 

今日は熊本県の道の駅「坂本」でお散歩です.

 

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球磨川(くまがわ)に面する「坂本」は山々にかこまれており自然を感じる道の駅です. 

 

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駐車場のすぐそばが球磨川.大きな川を近くで見ることができます.
が,注意しましょう.近くには「荒瀬ダム」があるのです.

 

まずは,物産館へ行ってみます.
物産館の「さかもと館」では坂本の特産品や八代市域の特産品を扱っています.  

 

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坂本名物の「かずら豆腐」はオススメだったらしいですが… かまぼこの写真です.

「冷やしかまぼこ」とは,“板”についていない蒲鉾.また着色料も使用していません.
安心でゴミを減らし,使い勝手の良い蒲鉾が「冷やしかまぼこ」なのだそうです. 

 

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物産館で珍しいお寿司を見つけました!魚1匹が丸ごとお寿司になっています.

 

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このしろ寿司(300円).ちょっとまねして横にコロン.これはどんなふうになっているのかな!??

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain このしろ姿寿司

 

八代海特産の新鮮な「このしろ」が主食材になっています.
このしろはニシン科.体長15-30cmの魚で黒い斑点模様が特徴です.出世魚のこのお魚は,大きくなるにつれて「しんこ」「こはだ」「このしろ」と名前が変わっていきます.こはだは寿司ネタとしても馴染みのある魚ですね”

 

八代海では1年中獲れますが,秋から冬にかけて旬を迎えるそうです.漢字では「鮗」と表します.真水と海水が混ざる汽水域に生息するため,球磨川が流れ込む八代海では豊富に獲れ,脂がのってまろやかな味わいなのだそうです.


この地域では,江戸時代から新鮮なこのしろで作る「このしろ姿寿司」がお祝いや祭り,正月に欠かせない縁起物の一品として受け継がれています.
お正月の縁起物の一品といっても特別なものではありません.値段も安く,地域の人々に親しまれている郷土料理「このしろ姿寿司」は各家庭で頻繁に作られていたようです.最近では道の駅や物産館などに並ぶことが多くなったそうです.

 

食べてみなくちゃ...と思ったので,このしろ寿司を購入.

会計の時に,こういうお寿司は初めて見ました! と言ったところ,
「ここら辺の人はよく食べるよぉ.好きな人は,頭までバリバリ食べちゃうんだから」とレジのおばちゃんが話してくれました.


塩と甘酢で味付けした「このしろ」を背割り(家庭によっては腹割り)にし,酢飯を詰めた「このしろ姿寿司」.酢に漬けているため,骨や頭も柔らかくなって残さず食べられるのです.酢に漬け込む工程は,臭みを取り除いたり旨みや保存性を高めたりする効果もありますね.

 

背中の部分から開かれた魚に,酢飯が詰まっています.

 

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なかなかイイ写真が撮れました.
今回,いただくこのしろ寿司は“背割り”です.

醤油なしでシンプルに風味を味わってみてください!... と言う人もいますが,初めて食べる人は,醤油をつけたほうが良い気がします.今回食べた寿司は,お酢の味が控えめだったからかもしれませんね”
頭は…上級者むけのお味です.バリバリとすべてを食べることはできませんでした.

 

今回はご飯だけの酢飯が詰められていましたが,ゴマとショウガのミジン切りを混ぜた酢飯を詰めることもあるそうです.また,酢飯の代わりに,きらす(オカラ)を使った「このしろ卯の花ずし」というのもあるようです.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 荒瀬ダム

 

【日本初の撤去事例】

荒瀬ダムは球磨川の加工から約20kmの地点に建設された発電用のダムです.

このダムからトンネルを通じて藤本発電所に導水し,約16mの落差を利用して発電が行われていました.発電を開始した1954年当時は,県内電力の16%を占める発電量をほこり,熊本県の発展に貢献してきたそうです.しかし,水利使用許可期間満了に伴って発電を停止し,荒瀬ダムや取水施設及び放水路の撤去を行なうことになりました.

 

荒瀬ダムは「日本で初めての本格的なダム撤去事例」ということで,日本全国から注目を集めているダムなのです.
2002年12月に荒瀬ダムの撤去が,熊本県企業局の協議によって決定されました.その背景には,ダム撤去を求める声が地元住民から挙がっていること,電力自由化に伴い電気事業経営を継続できる見通しが立たなかったことなどがあります.
撤去費用は多額であり,さらに県の財政状況が深刻であったことからダムの撤去判断を撤回する方向へ動いたこともありますが,結局は2012年度から6年をかけて荒瀬ダムの撤去工事を進めていく計画となりました.

 

日本で初めてとなるコンクリートダムの撤去に向けて安全な撤去工法の確立や河川環境への配慮が慎重に検討されました.
施工期間は鮎の生息に配慮し11-2月と設定されています.また,モニタリングが実施されて,評価・検証を専門委員会が行うとともにそれらをその後の施工に活かしています.治水や環境の変化において,ダム撤去工事の影響を確認し,対策を講じているのです.自然環境面だけではなく,撤去工事の費用面や技術面の課題を克服するための取組も行われており,検討会議が設置されています.

 

熊本県企業局のウェブページでは荒瀬ダム周辺の変化について写真を掲載しており,各地点の水位の状況を確認できます.また「荒瀬ダムだより」を発行することで,地域住民に進捗状況を伝えています(荒瀬ダム本体等撤去工事ウェブサイト).
このように撤去工事に関する情報や河川環境の変化など新しい情報が発信されています.

 

【道の駅「坂本」の荒瀬ダム】

物産館の奥にはダム資料室があります.

 

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球磨川や荒瀬ダムに関する情報をパネルで展示しています.
今日のお散歩は夕方に来たので時間がなく,残念ながらゆっくり見ることができませんでした.
球磨川の魚についてだけではなく,荒瀬ダムや藤本発電所の概要,またダム撤去工事について詳しく説明されていそうでした.インターネットにより工事の内容も見ることができるそうです.

 

レストランには「荒瀬ダムカレー」(850円)があります.
これは,荒瀬ダムの撤去工事が始まったのを受け,新メニューとして加わりました.荒瀬ダムの8つのゲートがカツで再現されています.ご飯の壁はダム本体なのだそうです.ポスターを見たのですが,本当にせき止めている感じで,お皿が平たいので,なんだかこぼれそうです.

 

【球磨川】

ところで...
2014年4月16日の日本経済新聞に球磨川に関する記事が載っていました.
護岸率(岸辺をコンクリートで固める護岸が施されている割合)が高い河川ほどニホンウナギの漁獲量の減少が激しいとの調査結果が得られてそうです.
実は,球磨川は調査対象となった湖沼と河川のうちで最も護岸率が高い川でした.球磨川の護岸率は61%に達し,漁獲量の減少率が毎年平均14.7%となっています.護岸率が最も低い四万十川(護岸率5%)の漁獲量減少率は1.3%です.
ウナギの隠れ場所が減るといった生息環境の変化が漁獲量に影響を与えているようです.このように,東京大大気海洋研究所グループにより護岸とウナギ漁獲量の関係が示されています.

 

調査グループは「自然環境を再生すればうなぎの生息を回復させることができるかもしれない」とコメントしています.

荒瀬ダム建設以前は,岸に洲が発達していたようです.ダムの撤去では,洲があった当時の姿を復元することを目指しており,コンクリートの撤去が行われます.荒瀬ダム撤去工事によって球磨川の自然環境が復活し,ニホンウナギがたくさん住めるようになるといいですね.そうしたら,今度はウナギが名物になるかもですね.

 

(2016年12月19日,日本経済新聞より) ダム撤去工事開始から4年が過ぎ,川本来の流れ「みお筋」と呼ばれる本流が60年ぶりに回復したと掲載されていました.川の流れが再開したことで水質も改善し,干潟の環境も整いつつあります. 流域から姿を消していた,ハゼやマテガイといった生き物も川に戻ってきたようです.調査によると(ダムに近い支流と球磨川の合流地点において)川底に生息する生き物の種類が工事前の7倍になったのだとか.ウナギ漁を再開する漁師もでてきたそうです♪

約90億円をかけたダムの解体工事.工事完了予定は2018年3月です.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain ソフトクリーム

 

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晩白柚(ばんぺいゆ)ソフトクリーム(320円,JAF会員は50円引き).

晩白柚ソフトは優しい甘さでした.サツマイモソフトクリームのような優しい味です.
八代特産の晩白柚は物産館でも販売していました.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 道の駅スタンプ

 

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スタンプは…どこで押したか忘れてしまいました.物産館の入口だったかな.

 

つぎはどこをお散歩しようかなぁ... 

 


 

名称 坂本(熊本県‐05)
住所 熊本県八代市坂本町荒瀬1239-1
アクセス 国道219号線沿い.
関連サイト http://www.qsr.mlit.go.jp/n-michi/michi_no_eki/kobetu/sakamoto/sakamoto.html
ポイント このしろ姿寿司に挑戦!

 

【参考ホームページ・参照文献】

荒瀬ダム本体等撤去工事ウェブサイト:http://www.arase-dam.jp/jigyou/index.html
気になる!くまもと:http://www.kininaru-k.jp/
霧島酒造株式会社:http://www.kirishima.co.jp/aji/2011/winter/
郷土料理百選:http://www.rdpc.or.jp/kyoudoryouri100/
熊本県企業局:http://www.arasedamtekkyo.hinokuni-net.jp/index.htm