道の駅 「うき」の思ひで…

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 【訪問日:2014年3月】

 

今日は熊本県の道の駅「うき」でお散歩です.

 

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国道3号線と県道181号線沿の交差する地点に位置する「うき」は九州自動車道「松橋IC」から約1kmとアクセスしやすい場所に位置しています(松橋IC利用の場合は県道218号線を西方向へ).

 

今日は,お昼前にお散歩に来ました.駐車場にもけっこう車が止まっています.
さっそく物産館に行ってみます.

道の駅「うき」は「伝統的な民家建築に現代的な技術を取り入れた木造の建物」なのだそうです.広々とした店内で,特に高さのある天井の造りが印象的でした.その高い天井を活かし「デコポン生産量日本一」や「メロン生産量熊本一」といった紹介の旗がかけられています.

 
…写真を載せて皆さんに紹介したいのですが,「写真はちょっと...」と係りのおばチャンに言われてしまいました.なので,道の駅「うき」の思ひでは写真なしです.ちょっと残念です.

 

皆さんに雰囲気が伝わると良いのですが...
では,改めて物産館「宇城彩館」を見ていきます.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 物産館「サンサンうきっ子 宇城彩館」

 

館内には沢山の野菜が並んでいます.
菜の花やほうれん草などの葉物野菜もありました.緑の色が濃くて,美味しそうでしたよ.

また,ミニトマトや有機塩トマトなど,トマトの種類が豊富でした.
「不知火アイコ」という藁に包まれ梱包されたトマトもありました.ブランディングされたトマトは高級野菜として販売されています.「夢ロマン(黒箱)」もトマトの名前です.これは不知火海に面した宇城(うき)地域で育った小振りなトマト.ここの地区は土壌の塩分濃度が高く,うっすらと塩分が吹き出すほどなのだそうです.そんな環境でもトマトは育つのですね”
水分吸収が抑制されたトマトは実が引き締まり,甘く育つのだそうです.独特の塩味が甘さを引き立てているのだとか.光センサー合格品10.5度以上糖度を持つトマトが「夢ロマン(黒箱)」となっているようです.

 

これらのブランドトマトは「JAうき協同選果品」のようです.
道の駅「うき」の物産館はJAうきの直売所で,山と海に恵まれたJA熊本うき管内で栽培された農産物が販売されています.

建物を撮した写真を見てください.
「宇城彩館」という文字の左側にある太陽のようなマークはJA熊本うきの農産物に付けられるマークです.

表示されているマークはそれだけではありません.
販売されている多くの野菜には道の駅「竜北」で紹介したくまモンのマークがついていました.くまもとグリーン農業の表示マークです.品質だけではなく環境にも優しい農産物が販売されているのですね”  


トマトの隣には,トマトジュースも販売されていました.
不知火トマトを使用したジュースは1本1000円のものもありました.ちょっと高級品です.専用の箱に入ったものも販売されていて,お土産などプレゼントとして活躍しそうな商品です.
また,ケチャップやパスタソースといった加工品も販売していました.こちらも通常のものと比べると高価格な商品ですが試してみたいですね”

 

野菜の他に,烏骨鶏の卵やお米,お茶も販売していました.
また柑橘類も豊富でした.試食ができるので,好きなみかんを見つけることができます.気に入った種類のみかんを買えますね”


冷蔵コーナーには,お肉コーナーもありました.
スーパーマーケットのように,白いトレイに入って販売されています.
お刺身コーナーも印象的でした.新鮮で綺麗なお刺身が売っていました.300円くらいのものもあり安いなぁと感じました.天草産や鹿児島産,熊本産の真鯛や太刀魚,ひらめの刺身もありました.


お弁当もいろいろあったのですよ♪
酢豚や焼きそば,ビーフンといったお惣菜...生姜のおにぎりは珍しいなと思いました.
宇城地域は生姜の栽培も盛んなのだそうです.都道府県別収穫割合を見ると,熊本県は12%を占めており全国で2位の生産量です(データは農林水産省「平成22年産秋冬野菜、指定野菜に準ずる野菜等の作付面積、収穫量及び出荷量」より).
その熊本県内でも宇城市小川町が生姜の主要生産地となっているそうです.JAうきの年間の生姜生産量は露地栽培だけで年間3200t.黄色蛍光灯を用いて害虫を抑制するなど安心安全への取り組みも行われています.また消費者のニーズに合わせた栽培が行われており近年は1回で使いきる程度の小ぶりのものを生産しているようです.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 物産館の外では... 

 

お散歩をした日,物産館の入口前ではいちごの食べ比べをやっていました.
特設テントが出ていて,3品種のイチゴを食べ比べることができました!
品種は...忘れてしまったのですが,「のぞみ」「さがほのか」「さちのか」だと思います.これら3品種はJAうき管内で栽培されている主な品種です.

そのうちのひとつ「のぞみ」はJAうきオリジナルの品種です.綺麗な赤い色が印象的でした.「のぞみ」は突然変異で生まれたイチゴなのだそうです!本格的な出荷が始まったのは5年ほど前からですが,今では作付け面積が3品種の中で最も多いのだとか.

 

食べ比べの味は...美味しいイチゴ達でした.
詳しくは忘れてしまいましたが,それぞれに甘さや酸味の特徴があり,人によっては “お気に入りのイチゴ”というのがあるのかもしれません.味はどれも美味しいので...色や形,大きさなど用途に合わせて購入できると良いですね”

 

「うき」にはお客さんがぞろぞろと来ていました.
車でのアクセスが特に良いこの道の駅は地域の人だけではなく他県から来る人などへ野菜や農産物をアピールする場となっているようです.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 熊本県の農業

 

平均気温が17℃と年間を通して温暖な環境にある宇城はおいしい野菜やフルーツがたくさん育つようです.

 

2012年の農業産出額が第5位(3,245億円)の熊本県は,菊池川,球磨川といった水資源にも恵まれており,野菜やフルーツだけではなくカスミソウや洋蘭といった花の栽培も盛んに行われています.
道の駅「うき」では洋蘭も販売されていました.

熊本県には,道の駅「竜北」の思ひ出で紹介した『い草』や『すいか』『トマト』『カスミソウ』など全国1位の生産量(2011年)を誇る農産物がたくさんあります.


2011年における熊本県の野菜出荷額を見るとトマトが最も多く総出荷額(1124億円)の29%を占めます.トマトは出荷量でも最も多い品目であり総出荷量290千トンのうち33%がトマトです.そういえば,スーパーで売っているトマトには,くまモンが付いている気がします.

熊本県はお米の生産地でもあり,2011年の熊本県の品目別産出額第1位はお米(409億円)です.収穫量は196.7千トンで全国では14位です.「ヒノヒカリ」や「森のくまさん」といった品種が栽培されており,「くまさんの力」という耐暑性新品種もあるようです.

 

熊本県には平均気温が10℃前後の阿蘇地方もあります.ここでは冷涼な気候を活かし高冷地野菜(ほうれん草やキャベツ)が栽培されています.
自然環境を活かし多彩な農産物が栽培されているのですね”

 

このような環境で栽培された農産物は輸出もされています.
熊本県の農産物輸出額は約1億9千万円(平成23年度)で,前年より10%増加しています.台湾やシンガポール,香港といったアジア向けの輸出が中心となっておりイチゴや梨は高い評価を得ているそうです.現地の百貨店で「くまもとフェア」を開催するなど積極的なPR活動も行っています.

輸出拡大への取り組みも含めて,熊本県では「稼げる農業」を目指し様々な取り組みが行われています.品質を高め安定的な生産を可能にするための技術の導入や熊本県の農産物の認知度を高める取組も行われており,県内の食材を利用した試食会を開催しているようです.また,企業等の農業参入も推進しており,株式会社九電工が天草産100%のオリーブオイルを商品化したという事例もあります.農業を持続可能な産業とするため環境面にも配慮しており,環境に優しい農業を推進する「くまもとグリーン農業」の取組が推進されています.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 道の駅スタンプ

 

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入口を入ってい右側,ジェラートコーナーの方にありました.

 

つぎはどこをお散歩しようかなぁ... 

 


 

名称 うき(熊本県‐21)
住所 熊本県宇城市松橋町久具757番地3
アクセス 国道3号線沿い.
公式サイト http://ukisaikan.jp/index.html
ポイント 写真は撮ってはいけません.

 

【参考ホームページ・参照文献】

熊本県農林水産政策課「くまもとの農業2013」

熊本県:https://www.pref.kumamoto.jp/
JA熊本うき:http://www.jauki.or.jp/index.php
JAグループ熊本:http://www.ja-kumamoto.or.jp/