道の駅 「厳木」の思ひで…

 

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今日は佐賀県の道の駅「厳木」でお散歩です.

 

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厳木は「きゅうらぎ」と読みます.

 

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さっそく地場産品を販売する「風のふるさと館」へ行ってみます.
野菜や果物,お菓子類を販売しています.

 

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「夢甘夏ゼリー」(270円)がありました.甘夏の皮がカップになっていて,中にゼリーが入っています.みずみずしくて美味しそうです♪ 4個入りのものは専用の箱に入って販売されていました.お土産になりそうですね”

こちらも,お土産に良さそうです.

 

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ひよこがポッキーになっています.ビスケットの方に白あんが練りこまれているそうです.

 

お米も販売しています.

 

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「天川コシヒカリ」は厳木町(2005年以降,唐津市)の天川地区で栽培されている棚田米です.

一般的なお米よりもタンパク質が少なく,粒がしっかり・もっちりしていることが特徴なのだそうです.標高600mに位置するこの地域は寒暖の差が激しく,また水はけのよい砂質の土壌がお米の栽培に適しているようです.特別栽培米の「天川コシヒカリ」は有機肥料を使うことで化学肥料の使用を削減しています.

 

「風のふるさと館」では,農産物だけではなく,牡蠣や焼物なども販売していましたよ♪ さらに,厳木出身の画家中島潔(なかしま きよし)氏の作品(印刷画)も取り扱っていました.

 

 f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 佐用姫

 

さて,一番最初に掲載した写真の奥の方に白い像が写っているのですが,分かるでしょうか?


近付いてみます.

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こちらは佐用姫像で,羽衣を振って旅路の無事を祈っているそうです.高さは12mあります.

 

【佐用姫の伝説】
この地域では,出兵する夫を思うあまりに石になってしまった,悲しい恋の伝説が語り継がれています.

厳木町笹原地区の長者の娘であった佐用姫.たぐいまれな美人であった佐用姫を見初めたのは大伴狭手彦(おおとものさでひこ)でした.

537年(宣化天皇2年)朝廷の命を受け朝鮮半島へ救援に向かう途中だった狭手彦は,停泊地である松浦でしばしの休養をとっていました.2人は夫婦となる約束をしましたが,狭手彦は朝鮮へ向かわなければなければなりません.

狭手彦の出発の日,別れを悲しむ佐用姫は左右の肩に垂らしていた「領巾(ひれ)」を軍船に向かい一心に振り続けたそうです.悲しみのあまり七日七晩泣き続けた佐用姫は,とうとう,石となってしまいました.

 

この物語は日本三大悲恋物語のひとつなのだそうです.
また,この物語題材としたうたは,山上憶良などの万葉集の歌人たちにも数多く読まれています.

 

 f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 唐津市の観光地

 

唐津市には佐用姫にまつわる地が残されています.
作用姫が港を離れる船に向かい領巾を振り続けた山が「鏡山」です.この山は別名「領巾振山」として知られています.

鏡山には松浦佐用姫像があります.

 

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海に向かって,領巾を振っている姿なのだと思います.たぶん,悲しくて悲しくて...自分がどのような表情をしているか分からなくなるくらい,泣き続けた姿が像になっているのだと思います......


鏡山は唐津市東部にある標高284mの山です.山頂まで自動車道があり,駐車場も整備されています.

 

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鏡山へ向かう道の途中には,鮮やかな朱色の鳥居がありました.
山頂には神社や展望台,池,公園などがあります.「佐用姫神社」というものも建てられていました.


ここのオススメは西展望台からの眺めです.日本三大松原のひとつ「虹の松原」を眺めることができます.

 

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海との境に広がる緑色のところが虹の松原です.写真では上手く伝わりませんが,唐津湾沿いに“虹の弧”のように広がっています.約400年前に,防風・防潮を目的として植林されたのが始まりです.全長5km,幅1kmにわたり約100万本の松が植えられているそうです.

 

虹の松原の中へ行ってみます.

 

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国道202号線からの景色です.松林の中を車で通り抜けることができます.
駐車場もあり,車を止めて歩いて散策することもできそうです.

 

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今回は,車を止めて虹の松原を散策する...のではなく,「からつバーガー 」を食べてみました.

 

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昔ながらの手作りハンバーガーが「からつバーガー」です.
阪急博多などには店舗もあるようですが,メインとなっているのが国道202号線沿い「虹の松原」近辺にある移動販売車での販売です.移動販売車といっても,移動している様子はありませんでした.毎日,同じ場所でハンバーガーを売っているのだと思います.

 

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バンズにこだわっているようで,焼きたての食感と中のふわふわ感が美味しかったです.食べる時には注意が必要ですが,シャキシャキレタスや柔らかい卵は手作りの良さだと思います.

 

道の駅「厳木」のオススメ商品は,地元産の小豆でつくった『佐用姫だんご』.
村おこしの一環で地域のおばちゃんたちがお菓子づくりを始めたそうです.今では『よもぎ餅』や『石垣饅頭』などを含めいて特産品になっています.手作りのため,数に限りのあるこれらの製品は「風のふるさと館」限定販売なのだそうです.

そして,駐車場の一番端(唐津市側)にある佐用姫像.実は“ゆっくりと回転している”のだとか...!

次,お散歩に来たら確認してみよぉ.

 

※今回の道の駅「厳木」へのお散歩は2014年3月ですが,佐用姫に関連する記事の写真は2013年2月のものです.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 道の駅スタンプ

 

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佐用姫のデザインではありません”

 

つぎはどこをお散歩しようかなぁ... 

 


 

名称 厳木(佐賀県‐02)
住所 佐賀県唐津市厳木町牧瀬692-1
アクセス 国道203号線沿い
関連サイト http://www.qsr.mlit.go.jp/n-michi/michi_no_eki/kobetu/kyuragi/kyuragi.html
ポイント 回転する!?佐用姫像.

 

【参考ホームページ・参照文献】

唐津観光協会:http://www.karatsu-kankou.jp/index.html
天川コシヒカリ:http://amagawa.shop-pro.jp/