【訪問日:2015年2月】
今日は高知県の道の駅「なぶら土佐佐賀」でお散歩です.
お散歩に来たのは夕方,暗くなってしまいました....まだ空いているかなぁ”
よかった♪ まだ大丈夫そうです.さっそく入って行ってみましょう”
直販所
広々とした店内にはお菓子やカツオ加工品が並んでいます.
カツオの削り節,ゆず風味の生ぶし,カツオのお茶漬け,鰹カレー,かつおめしの素,鰹節せんべいなどなど...
冷凍のカツオも扱っていました.
明神水産では,冷凍カツオの全国発送を受け付けています.藁焼きかつおたたきだけではなく,トロ刺身や柚子胡椒風味の藁焼きも購入できます.
サイズや部位(背節,腹節)など好みのカツオを選べます.
様々に加工されたカツオが“たくさん集まって”いますね.それもそのはず.道の駅の名前「なぶら土佐佐賀」の「なぶら」とは漁師言葉でカツオの群れのことなのだとか.たくさんの人が集まる道の駅にしたいという思いで「なぶら」と名付けられたそうです(黒潮町).
黒潮町は古くから近海カツオの一本釣りが盛んな町です.土佐を代表する魚,カツオは「高知県の魚」にも指定されています.高知県の人にとって欠かせない魚なのです.
(出所)総務省統計局「家計調査品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市(2012年から2014年)」魚貝類より.
カツオへの年平均支出額は9204円.日本一です.全国平均が1512円であることを考えると,高知市の世帯はカツオへの支出がとても多いことがわかります.さらにカツオへの支出上位10の都市を見ると3000円台であることが多く,9000円を超える高知市は飛び抜けていることが分かります.新鮮なカツオを入手しやすい環境にあったら,買ってしまいますよね” ちなみに,多いのは金額だけではありません.高知市の購入量は4.96Kgと全国平均の5.2倍です.
直売所で扱っているのは,カツオだけではありません” 野菜やお米も販売していましたよ.お惣菜コーナーにはエビ,魚の唐揚げ,大根の酢の物,巻き寿司などのお惣菜もありました.
ドーナツコーナー♪ 美味しそうなドーナツたちです.
柚子,黒糖,土佐茶,塩あん,紅茶,スウィートポテト,ココア,キャラメル...種類がいっぱいあります.たくさん食べなくてはなりません”
細長い羊羹は,一本から購入できます.
羊羹と記念撮影をしている場合ではありません!
フードコートへ行ってみないと,閉まっちゃったら大変です.
フードコート
セルフ形式のフードコートです.本格的な「藁焼きタタキ」が味わえます.
早く来ないかなぁ”
出来上がりを待っていると...!! 目の前でお姉さんがカツオを炙り始めました.藁焼きタタキの実演が見られるのですね” 本当に本格的です.
凄まじい火の勢いです.この火の勢い,温度に美味しいカツオのたたきを作る秘密があるようです.藁はストローのようになっており,中は空洞です.
フードコートの入口には,本物の藁が展示されていました.
藁の中が空洞になっているため,火を近づけると一気に高温度となるようです.800℃近い温度で焼き上げることで,カツオに火を通しすぎず表面をパリッと仕上げられるのだとか.そしてもちろん藁の香りも美味しさの一部です.食べるのが楽しみです.
本当にできたてのカツオのたたきです.まずは「黒潮かつお丼」(850円)です.
カツオは脂に甘味があります.でも,さっぱりと食べることができます.カツオのたたきの他に,かつおそぼろがご飯にかかっています.そしてかき揚げも入っているのです.かき揚げの具はニラとしめじ.黒潮町産の野菜なのだとか.そぼろはしっかり醤油味でした.さらに天丼の甘辛いタレがご飯に染み込んでいます.
そして,やっぱり...「塩タタキ定食」(980円)です.厚切りのカツオです♪
厚切りタタキには塩がかかっているのですよぉ(たれタタキもありました).昔,高知県にお散歩に来た時に塩をかけて食べているのを知り驚きました.実は,塩で食べると,かつおの味が引き立ち美味しいのです.それ以来,おさんぽわんこ達は塩でもタタキを味わうようになりました.なので今回も塩で頂きます.定食にはご飯とお味噌汁,漬物がついてきます.
その場で炙ってくれたカツオはというと,とても良い香りに仕上がっています.優しい香りはカツオを邪魔しません.焦げっぽくもありません” お店の人に聞くと,「この地域は昔から“藁焼き”です.」と教えてくれました.稲藁で炙ることで生臭さが消え,独特の旨みとなるようです.
美味しいカツオを食べているこのフードコート.壁には賑やかな絵のパネルが掛けられています.
イラストレーターが関わる道の駅
気がついていたでしょうか!?
道の駅「なぶら土佐佐賀」の写真にところどころ写っている“絵”はデハラユキノリさんの作品です.デハラさんは「ナブラ土佐佐賀」のイメージキャラクターや案内板をデザインしています.
高知県出身のデハラユキノリさんはフィギュアイラストレーターとして活動しているそうです.写真集や絵本を出版するだけではなく,NECやナイキの広告も手がけているようです.
道の駅「なぶら土佐佐賀」にはデハラさんの作品コーナーもあります.ポストカードやストラップを売っていました.イラストレーターが関わる道の駅には初めてお散歩に来ました.ちょっと珍しいと思います.
デハラさんはキャラクターをデザインしただけではなく,道の駅のイベントにも参加しているようです.「ナブラ土佐佐賀」は2014年4月にオープンした新しい道の駅.2015年4月12日には「一周年祭」が企画されています.ホームページにある一周年祭のお知らせのページにはデハラさんのものと思われる写真が掲載されています.
ソフトクリーム
黒糖ソフト(350円).外のテイクアウトコーナーで買いました.つぶつぶの黒糖と黒糖ソースがかかっています.甘い甘い黒砂糖を冷たいバニラソフトがさっぱりさせてくれます.
ツブツブの食感が楽しいソフトです.
道の駅スタンプ
スタンプもデハラさんのデザインかなぁ.
つぎはどこをお散歩しようかなぁ...
名称 | なぶら土佐佐賀(高知県‐22) |
住所 | 高知県幡多郡黒潮町佐賀1350番地 |
アクセス | 国道56号線沿い |
公式サイト | http://nabura-tosasaga.com/index.html |
ポイント | 炙りもデザインも本格的 |
高知県ホームページ:http://www.pref.kochi.lg.jp/