道の駅 「伊方きらら館」の思ひで…

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 【訪問日:2015年2月】

 

今日は愛媛県の道の駅「伊方きらら館」でお散歩です.

 

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「伊方きらら館」は伊方発電所の近くにあり,原子力発電のPR施設「伊方ビジターハウス」と連絡通路でつながっています.伊方町は四国で最初に原子の火を灯した町なのだそうです.
道の駅「きらら館」には展望室や民俗資料室があります.駅舎の1階から順番に見てみましょう♪

 

 f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 1階「伊方町特産品」

 

まずは,施設の1階にある特産品販売コーナーを見てみます.

 

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ゼリーやジュース,ジャムなど,柑橘類の加工品が並んでいます.

 

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みかんは「かりんとう」にもなっていました.
柑橘類を用いたクッキーなどの箱入りお菓子も売っていましたよ.みかんは調味料にも加工されており,砂糖・塩・唐辛子...トースト,天ぷら,うどんなど様々なメニューに合わせられます.また「みかんパウダー」という商品もありました.普段の食事に加えるだけで,みかんの成分を摂取できるのだとか.お菓子作りに用いても良いようです.
“みかん”そのものでも売っています. 

 

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その時期に応じた柑橘類が売っていそうですね”
道の駅「きらら館」は物産コーナーが中心で,今回のお散歩の時は野菜をほとんど扱っていませんでした.でもさつま芋や干し椎茸は売っていました.
山の幸であるみかんに加え,海の幸もこの地域のオススメ品です. 

 

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新鮮な魚貝類というよりも,加工品の品揃えが豊富です.ふのり,ひじき,にぼしなどの乾物が中心です.冷蔵のコーナーもあり,すり身のソーセージも販売していました.ジャコ天や蒲鉾,肉厚のちくわもあります.ジャコ天とは小魚を骨ごとすり潰して作ったすり身を油で揚げたものです.

 

あ” つわの漬物です. 

 

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この前お散歩した道の駅「瀬戸農業公園」にもありましたね.「きらら館」と「瀬戸農業公園」は車で10分程度.日本一幅の狭い半島には,佐田岬メロディーラインに沿って2つの道の駅があるのです.
つわの漬物は他の地域ではあまり見かけないお漬物とのこと.味噌漬けと粕漬けのセットになった商品もあるのですね”

物産品販売コーナーのある1階には「ふれあい水槽」があるとのことでした.
探してみると...

 

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残念です.

 

 f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 2階「民俗資料室」

 

2階は民俗資料室となっており,無料で公開されています.

 

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展示室内にはランプ,時計,天秤,鏡など歴史を感じる品が並んでいます.中央には船の模型がありました.これは「打瀬舟」の模型.風力を利用して底引漁をしていたそうです.衣服や草履,お弁当箱,洗濯道具など当時の人々の生活の品も展示していました.
また伊方杜氏を紹介するパネルもありました.杜氏(とうじ)とはお酒造りを行う職人のこと.伊方杜氏の起源は1854年頃に遡ることができ,出稼ぎに行って杜氏技術を習得したようです.戦前には600名ほどいましたが,酒造所の数とともに減少していきました.現在では40名ほどの伊方杜氏が伝統技術を継承しているようです.そういえば,1階の物産販売所にはお酒コーナーもありましたよ. 

 

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伊方杜氏による伝統のお酒なのですね” 

 

 f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 3階「伊方ビジターハウス連絡通路」

 

「きらら館」の3階は,休憩所となっています.椅子が設置されていたと思います.そして,原子力発電のPR施設「伊方ビジターハウス」への連絡通路があります.

 

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ビジターハウスを見学する前に,「きらら館」屋上の展望デッキへ行ってみます. 

 

 f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 屋上「展望デッキ」

 

今日は風もあり,少し寒いです.

 

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瀬戸内海に面する伊方発電所も見えます.
瀬戸内海と宇和海が一望できる展望スペース.日本一幅の狭い半島ならではの景色ですね” 

 

 f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 伊方ビジターハウス

 

では,「きらら館」3階に戻って「伊方ビジターハウス」へ行ってみます.
「伊方ビジターハウス」は原子力発電について学ぶことのできる施設です.タービン・発電機の仕組みや原子燃料サイクルの説明モニター,中央制御室の解説などがあり,発電所を無料で体験することができます.原子力発電の仕組みだけではなく,エネルギー問題についても紹介されています.
シアターホールでは大型スクリーンでの3D映像を楽しめます.

 

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シアターの扉に描かれているのは,シンボルキャラクター「フッキー」です.伊方町にたくさん咲く「つわぶきの花」がモチーフとなっているそうです.こちらが「つわぶきの花」. 

 

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1階,物産館のつわのお漬物の近くに貼ってありました.

「伊方ビジターハウス」にも展望室がありました. 

 

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こちらの展望室は室内なので暖かかったです.大きなガラスの向こうに瀬戸内海(伊予灘)を眺めることができます.


風力発電の施設がたくさんある佐田岬半島.風力発電だけではなく原子力発電の施設もあるのですね.
「伊方ビジターハウス」にあるパンフレットでは「原子力と風力の比較」が紹介されていました.四国電力の伊方発電所は3基の原子力発電施設を備えています.これらが1年間に発電する電力量を風量発電で賄おうとすると,2000kWの風力発電が4000基も必要となるそうです.4000基もの風力発電の施設を設置するには松山市(429平方km)くらいの面積が必要となるそうです.

(【伊方原発1号機廃炉】四国電力は伊方原子力発電所1号機の廃炉を発表しました.原子力規制委員会の審査に合格するためには安全対策工事が必要となります.しかし出力の小さい1号機を再稼働しても新たな投資に見合う収益を見込めないため,廃炉という選択に至りました(日本経済新聞2016年5月10日).)

 

それぞれの発電方法にはメリット・デメリットがありますが,原子力発電は限られた土地で膨大な電力量を作り出すことができるので効率的とも考えられますね.

四国の中でも特に佐田岬は風量発電の施設が多い地域のようです.四国経済産業局によると,佐多岬には風力発電所が6ヵ所,風力発電機は58基あります.四国全体における風力発電機の51.3%が佐多岬にあるということです(2013年1月).

あ!! あれは太陽光発電かな.車で走っていると山の斜面に太陽光発電のパネルが見えました. 

 

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幅の狭い半島,佐田岬には風力発電,原子力発電,太陽光発電と発電施設がそろっているのですね” 

 

 f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 外の売店

 

道の駅「きらら館」の駐車場には売店がありました.じゃこカツ(110円)が名物とのことなので,食べてみます♪

 

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カツなのですり身にパン粉をつけて揚げてあります.中身はメンチカツみたいでした.すり身が分厚くないので,油っこく感じませんでした.細かめのパン粉がサクサクしていましたよ. 

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 道の駅スタンプ

 

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スタンプは…水槽の近くにあった気がします.


つぎはどこをお散歩しようかなぁ... 

 


 

名称 伊方きらら館(愛媛県‐07)
住所 愛媛県西宇和郡伊方町九町越
アクセス 国道197号線沿い.
公式サイト http://www.kirarakan.com/
ポイント 発電にも詳しくなれる道の駅.