道の駅 「宍喰温泉」の思ひで…

 

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今日は徳島県の道の駅「宍喰温泉」でお散歩です.

 

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太平洋に面している国道55号線は良い景色でした.道の駅「宍喰温泉」のある海陽町(旧宍喰町)は高知県との県境にあります. 

 

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徳島県に入り,このトンネルを抜けるとすぐに「宍喰温泉」が見えてきます.
道の駅「宍喰温泉」には売店やレストランがあるだけではなく,温泉やジャグジーといった温浴施設や宿泊施設もあります.海沿いに建つ南欧風リゾートホテル「ホテルリビエラししくい」館内に売店やレストラン,情報コーナー,観光案内所があるのです.また敷地内には海陽町産品直売所「すぎのこ市場」も併設されています.

 

 f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 海陽町産品直売所「すぎのこ市場」

 

まずは「すぎのこ市場」をみてみます.

 

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...柱が真ん中に写ってしまいました.
「すぎのこ市場」は野菜や魚貝類を扱う産直市場のような施設です.地元,海陽町産にこだわった新鮮な魚貝や野菜,加工品を販売しています.
今回は「すぎのこ市場」を運営している石本さんにお話を伺うことができました.

 

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石本さんは,海陽町の特産品やそれらが生産される過程などを話してくれました.ということで,海陽町の特産品を紹介します.

 

【寒茶】

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海陽町の特産品といえば寒茶(かんちゃ)でしょうか.
寒茶とは12から2月に摘み取られた茶です.「真冬に摘んだお茶は美味しい」と昔から農家の間で飲み続けられていたそうです.もちろん名前の由来は,寒い時期に1枚1枚手摘みすることから来ています.茶葉を摘まずに冬まで待つと,寒茶は葉肉が厚くなってきます.カフェインやタンニンが少なく,胃にも優しいのだとか.
生産過程は,蒸した後,熱いうちに手で荒もみし,天日で干し再びもみあげるというものです.苦味や渋みが少なくまろやかなお茶が出来上がります.
寒茶を作っているのはお年寄りたち.80歳近い人もいるそうです.「寒茶作りはお年寄りが冬に体を動かすという目的もあるんだよ」と教えてくれました.そのため大量生産はしないのだとか...
少量生産の寒茶は,テレビでの放送をきっかけにブレイクしたのだとか.注文が殺到し「すぎのこ市場」では,今はパック入りのものしか用意できないと言っていました.

 

せっかくなので,パック入りの寒茶(430円)の茶葉を買って帰ることにしました.それと500mlのペットボトル入り寒茶(150円)も♪

ペットボトルの寒茶の色は烏龍茶みたいです.干し草のような香りがして味はハーブティーのようでした.パック入りの方は,鮮やかで透き通った黄緑色でした.あれ...ペットボトル入りの寒茶や(後で紹介する)レストランで飲んだ寒茶は茶色だったのですが,家で淹れたお茶は美しいグリーンの色...「1パックで2-3回,煮出す必要はなく,お湯を注ぐだけで飲める」とのことですが,飲み方あっているかな!?

寒茶を使った加工品もありました.

 

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「すぎのこ市場」では寒茶パイも売っていました.

 

【うるうるずレトルト】

 

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素材にもこだわる夫妻が作ったコンフィチュール(ジャムのようなもの)やカレーなどのレトルト商品を販売していました.製造している方は,東京で料理の経験を積み,徳島に戻ってレトルトカレーを作ったのだとか.トマトや梅など徳島県産のものを使っているだけではなく,自ら野菜を育てているそうです.
彼らが作る食材の旨みを生か製品には,人口調味料や保存料を使っておらず,アレルゲン食材も使わないように心がけているそうです.

「すぎのこ市場」では野菜やお米も販売していました.

 

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右の写真,綺麗なイチゴもありました.美味しそうだなぁ...と見ていたところ,インターネットでの販売も行っていると教えてくれました!
果物や野菜だけではなく海のものも扱っています. 

 

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カマスやサンマの塩干,キビナゴやチリメンを売っていました.干し魚は宍喰名物のひとつなのだそうです.トビウオの刺身やイカ,グレといった鮮魚も販売していました.

「すぎのこ市場」にはお弁当や柚子酢を使った寿司,パンのコーナーもありました.柚子の香りのするお寿司は高知県の道の駅をお散歩している時もありましたね” 酢飯を作る際に柚子を混ぜ込んでいるとのことでした.
「すぎのこ市場」ではゆず酢を売っていましたよ♪

 

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このゆず酢は海陽町産の柚子だけで作られています.

 

 f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain ホテルリビエラ館内の売店

 

道の駅「宍喰温泉」の売店はホテルリビエラの館内1階にあります. 

 

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右奥に見ている部分です.こちらの売店はお土産ものをメインに扱っていました.

 

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箱に入ったお菓子やうどん,瓶詰めのノリなどがありました.右の写真は竹で作られたお弁当箱です.大きさや深さの異なるカゴも販売していましたよ.
こちらの売店でも寒茶を販売していました♪

 

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寒茶の隣に写っているのは「チョロギ」.おせち料理で黒豆と一緒に盛り付けられる事のあるあの赤いものです.赤いといってもそれは赤シソ漬け(梅酢漬け)にされたため.もともとは白色をしています.多年草のチョロギは地下茎の先端に1‐3㎝くらいの巻貝状の根塊ができます.この部分がチョロギとして食べられている部分です.
おせち料理以外ではあまり見かけませんが,チョロギ(長老木)は長寿につながる効能が確認されています.衰えた脳細胞を活発にする成分が含まれていることが京都薬科大の山原助教授などの研究により明らかになったのだとか(店内掲示物より).
このチョロギを町の特産野菜としたのが旧宍喰町なのです.

 

買い物をしていたら,おなかが空いてしまったので,レストランへ行ってみます.

 

 f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain レストラン「アリタリア」

 

ホテルリビエラの館内にある売店の向かい側にあるのがアリタリアです. 

 

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地元の新鮮な魚を使った丼や定食,天ぷらやカレーなど豊富なメニューで迷ってしまいますが,今回は店員さんオススメのこちらにしました. 

 

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 宍喰まかない丼(1130円)です.メニューには「1日に10食くらいです」と書いてありました.

1㎝角に切ってある鮮魚の上には天かすがかけてあります! マグロや(たぶん)ブリなどいろいろな魚が混ざっています.新鮮な魚でした.ご飯もたっぷり入っていましたよ.
そして,もう一品. 

 

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 阿波尾鶏GIANT定食(1880円)です.徳島県南特産の「阿波尾鶏」です.阿波踊り? 阿波の地鶏,阿波尾鶏は父が軍鶏(しゃも)なのだとか.脂肪が少ない肉質で,甘み,コク,歯ごたえが特徴です.
この料理はジャイアントというだけあって肉の厚さがポイントだと思いました.黒胡椒の効いた醤油のタレがかかっています.さっぱり味の鶏肉ですよ.
阿波尾鶏は衣をつけて揚げたものやサルサソースで味わうもの,丼など様々な調理法で提供され ています.定食などのメニューには寒茶が付いていました♪

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 道の駅スタンプ

  

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温泉に入ってのんびり♪

 

つぎはどこをお散歩しようかなぁ... 

 


 

名称 宍喰温泉(徳島県-03)
住所 徳島県海部郡海陽町大字久保字板取219-6
アクセス 国道55号線沿い
関連サイト http://www.skr.mlit.go.jp/road/rstation/station/shishikui.html
ポイント この町のお茶,寒茶.

 

 

【参考ホームページ・参照文献】

海陽町観光協会:http://www.kaiyo-kankou.jp/