道の駅 「しんあさひ風車村」の思ひで…

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 【訪問日:2014年2月】

 

今日は滋賀県の道の駅「しんあさひ風車村」でお散歩です.

 

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ここの名物はやっぱり“風車”.風車村の正面にあり,高さは18mあるそうです.

 

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町のシンボルでもあるこの“ジャンボ風車”は,6枚の羽が付いていて,直径は15mあるそうです.さらに,発電装置として実用可能なものなのだそうです.

お散歩に来た日は,特に回っていなかったと...記憶しています.

 

売店そして隣のレストラン(写真左の建物)はピンク色です!オランダの町をイメージしたものなのでしょうか??
売店「アイリスハウス」は,ここ風車村の「村役場」としての役割を果たしているそうです.

 

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小さな売店ですが,箸やベリー製品,お米や野菜を扱っていました.

 

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しんあさひ風車村せんべい”
という商品もあります.風車の絵がくっきり出ているおせんべいです.

 

アドベリービネガーを見つけました!

 

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さすが高島市の道の駅です.(アドベリーについては「滋賀県高島市の特産品アドベリー」について…を参照してください)
でも,道の駅「藤樹の里あどがわ」のようにアドベリー製品がたくさん, たくさん…
あるわけではないのですね”

 

手作り感のある和風のおもちゃコーナーがありました. ここで買って,芝生で遊んだりするのかな?

 

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f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 若狭塗箸

 

 「しんあさひ風車村」の売店では,若狭塗箸が販売されていました.

 

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若狭塗の技法により作られた箸のことを「若狭塗箸」といいます.特徴は貝殻や卵殻を色とりどりの色漆で塗り重ねることなのだそうです.
近年は,淡いパステルカラーを用いることで洋食との相性も良いデザイン箸を作っているそうです.

 

若狭塗は江戸時代初期,小浜藩の御用塗師である松浦三十郎が中国漆器の技術をヒントに若狭の海底の様子を彷彿させる「菊塵塗」を創作したのが始まりです.彼の弟子たちにより「磯草塗」が編み出され,それらが卵殻や金箔で加飾する現在の技法につながっています.

何度も塗り重ねられた漆の層を研ぎ磨き上げ,貝殻や卵殻を漆の中に埋め込むことで美しい海底の様子を描き出しているのだそうです.

 

若狭塗の特徴は,漆を塗り重ねては研ぐという「研ぎ出し技法」を用いて作られていることです.この技法を用いることで,蒸気や水気に強い実用的な品として仕上がるそうです.漆を数十回塗り重ね,金箔などで模様を施し,研ぎ出された漆器は重厚感のある仕上がりとなるそうです.

 

若狭塗は福井県小浜市の伝統工芸です.
道の駅「若狭熊川宿」をお散歩した時にも,売店で見かけた覚えがあります.

 

…ここは滋賀県ですが,お隣の県だし…だから,きっとココにもあるのですね.

 

 

 

琵琶湖のほとりにある道の駅「しんあさひ風車村」.

広い敷地内には,芝生公園や花壇があり,さらには菖蒲園が隣接していて道の駅全体は大きな公園のようになっています.

 

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お散歩に来たのは2月.花も咲いておらず,今日は人も少なく…ちょっと寂しいです.
花が咲く季節に来たら楽しめそうですね.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain しんあさひ風車村の花祭り

 

 「しんあさひ風車村」は,5月にはルビナス,6月には花菖蒲が咲き誇ります.
花の開花に合わせて花祭りが開催されるようです.

 

2014年の予定です.

ルピナスまつり:2014年5月11日(日)~2014年6月6日(金) 

花菖蒲まつり:2014年6月7日(土)~2014年6月29日(日)

※営業時間は,9:00から17:00(入場は16:00まで)です.

 

ホームページを見ると,「ルピナスの写真は自由に使っていただいて構いません」とのことだったので,載せておきます.

 

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 (出所)道の駅「しんあさひ風車村」ホームページより.

 

綺麗でかわいい花がたくさん咲いていますね” 実際に見てみたくなります.

5月のルピナスまつりでは,ピンクや白などのルピナスが一面に咲き誇るそうです.
5000株10万本のルピナスは関西最大級なのだとか.

ルピナスに続いて咲くのが花菖蒲.風車村の西側には,3.8haもの敷地面積の「新旭花菖蒲園」があり,20万株100万本の花菖蒲が6月に見頃を迎えるそうです.

 

「しんあさひ風車村」には最初に紹介した大きな風車以外にも,芝生公園に風車が2基あります.それらはオランダ風車なのだそうです.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain オランダの風車

 

オランダといえば風車のイメージのようですが...
なぜオランダには風車があるのでしょうか!?

 

国土の1/4が海抜下にあるオランダ.
オランダは湿地などを土手で囲み,内側を干すことで国土を確保してきました.その際,用いられたのが風車です. 風車の多くはポルダー(干拓地)の排水や干拓後の水位管理のために使われてきました.
干拓用の木製風車は一般的に八角形の土台に据えられています. 「しんあさひ風車村」にある2基のオランダ風車も,そんなふうになっているのかな”

 

オランダの特徴とも言えるポルダーは酪農地帯となっており,古くから牧草栽培が行われてきました.従って,チーズの生産も盛んとなっています.

 

首都のアムステルダムにある最も古い風車は1307年に作られたとの記録が残っているそうです.風車は干拓のためだけではなく小麦挽きや水の汲み上げ油やココアの加工に利用されていました.
前に,オランダ(アムステルダム)でお散歩したときはほとんど風車を見かけなかったなぁ.


それもそのはずです. 干拓地の排水の動力源が時代とともに風車から電気へと変わったこともあり,ほとんど残っていないそうです(オランダ全土で1000基ほどある風車の一部は今でも灌漑に使われているそうです).
現在では,オランダ風者保存委員会が風車の維持・存続に取り組んでいるようです.

 

ロッテルダムから25km程離れたところにあるキンデルダイクの風車は世界遺産にも指定されており,多くの観光客が訪れているそうです.19基の風車は1740年ごろに建設されたもので,治水技術を象徴するものとなっています. 風車が立ち並ぶという昔ながらのオランダの田園風景はここでしか見ることが出来ないのだとか.

 

また,オランダの風景画には風車がモチーフとなっているものもあります.例えば,ヤーコプ・ファン・ライスダール作「ヴェイク・ベイ・デュールステーデの風車」です.それらが“オランダ=風車”を連想させているのかもしれないですね”

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 道の駅スタンプ

 

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…とのことです.行ってみましょう.

 

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きっとあれです. 一番最初の写真(駐車場から売店をとった写真)の右側にも公衆電話が写っています.そして,なぜか,スタンプ台はサザエさんでした

 

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公衆電話内へのスタンプの設置...24時間押すことができるのだそうです.

 

つぎはどこをお散歩しようかなぁ... 

 


 

名称 しんあさひ風車村(滋賀県‐03)
住所 滋賀県高島市新旭町藁園336
アクセス 県道333号線.

公式サイト

http://fuushamura.jp/
ポイント 道の駅スタンプは公衆電話内に設置.

 

【参考ホームページ・参照文献】

 

 和泉真理(2014)「オランダのポルダー(干拓地)の酪農経営」JC総研,EU の農業・農村・環境シリーズ 第 30 回.
Case Editrice Bonechi(2004)「The goldem book of AMSTERDAM (Japanese Ed.)」, ISBN 88-7009-607-6.

 

若狭塗:http://www.fukui-c.ed.jp/~cdb/waza/wakasanuri/
若狭・小浜 箸のふるさと館:http://www.wakasa-hashi.com/
holland.com:http://www.holland.com/jp/tourism.htm