道の駅 「藤樹の里あどがわ」の思ひで…

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 【訪問日:2014年2月】

 

おさんぽわんこの旅の思ひで…記念すべき50番目の道の駅は,滋賀県の道の駅「藤樹の里あどがわ」です.ぱちぱち.

“藤樹の里”は,江戸時代初期の陽明学者として知られる中江藤樹が安曇川出身であることに由来するのでしょうね” 現在の高島市に「藤樹書院」を開いた彼は,武士が世を支配した江戸時代に身分の上下を超えた平等思想を説いたのだそうです.

 

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天井が高く広々とした店内.
正面入口を入って右側は特産品売場(高島みちくさ市場),左側がフードコート,正面がレストランでした.

 

特産品売場でまず目についたのは,お弁当やお惣菜.種類とにかく多く,お客さんたちはどれを買おうか迷っていました.

 

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!!壁に掛けられている,この垂れ幕は「ザゼンソウ」です.お地蔵さんが入っている絵もある...
発熱するという,一風変わった“花”ザゼンソウ….詳しくは「くつき新本陣の思ひで…」を見てくださいね.

 

野菜やお米も販売されています.
お餅やお団子といった和菓子やお土産用の箱入りお菓子もありました.

 

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また,地元の人が作った雑貨を多く販売していました.石鹸や,人形,ケース,小物入れ,そして…金の鯱.

 

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それぞれ,手作りの良さが出ています.掘り出し物があるかもしれないですね.

  

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain アドベリー

 

特産品売場で目に付いたものは,眼と健康に良い「アドベリー」を使った商品.高島市の名物である「アドベリー」.実は“アドベリー”という果物ではないのです.

では,何なのか...というと,「アドベリー」とは“ボイズンベリー”という果実のことで,高島市(安曇川町)で育て, 特産品とするにあたり「呼びやすく親しみのある愛称を」ということで付けられた呼び名です.安曇川(あどがわ)という町の名前からとったのですね”

 

ラズベリーのような果実は,繊細で,収穫してから2日ほどしか持たないそうです.そのため日本で食べられているものの多くはニュージーランドから冷凍で輸入されています.
安曇川町で栽培が行われるまでは,日本国内においてほとんど栽培されていなかったそうです.

 

さらに安曇川町は果物として「アドベリー」を育てるだけではなく,素材を生かした加工品を数多く開発し,特産品として販売しています.

道の駅「藤樹の里あどがわ」には,安曇川町で栽培された「アドベリー」を使用し,加工された製品がたくさんありました!
近所の道の駅ではあまり見なかったので,道の駅「藤樹の里あどがわ」の名物と言えますね.もう,いっそのこと,道の駅「藤樹の里アドベリー」にしてしまうとか.

 

アドベリーは,本当に色々な製品に加工されています!!
ジャムやキャラメル,クッキー,パイ,ビネガー,ドレッシングなど洋風の食べ物に加工されているものもありますが,

 

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 わらび餅...くず湯...和風に加工したものもありました.

 

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あ.ソフトクリームもアドベリー味だ.後で食べてみよぉ♪

 

安曇川町では,ただ単に「アドベリー」を特産品にしているわけではありません.
「アドベリー」による6次産業の創造を目指し,アドベリー生産協議会という組織を構築.毎月,会議を開き課題を競技しています(「滋賀県高島市の特産品アドベリー」について…). 

アドベリーの加工品を多く扱っていますが,琵琶湖湖畔の道の駅として,琵琶湖の名物も扱っています.例えば...「鮒の熟れ鮨」です.

 

続いては,レストランを見てみます.
レストラン「うおさい」は,元祖「若鳥のトンちゃん」のお店.

 

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「とんちゃん」と言っても豚肉料理ではありませんよ.鶏肉に味噌ダレをからめた料理で,高島市では家庭の味として親しまれてきたそうです.

レストランでは,「とんちゃん定食」や「とんちゃんどんぶり」を食べることができます.他にもうなぎや近江牛などメニューの種類が豊富.どれを食べようか迷ってしまいますね.

 

とんちゃんは,販売施設のお弁当コーナーにもあります.
今回は,お持ち帰りしたかったので,販売施設で「とんちゃんライスロール」(300円)を買いました.

 

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醤油照り焼き味.ニンニクが効いています. マヨネーズも入っていて,若い人が好きそうな,元気の出そうな,味でした.

  

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 道の駅の“出張”

 

道の駅同士でコラボレーションする企画があるようです.
今回は,香川県の道の駅「滝宮」が滋賀県の道の駅「藤樹の里あどがわ」に特設コーナーを出していました.滋賀県にいながら香川県の特産品を購入できます.

 

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他の道の駅でもこの企画をやっているのかな?
…ところで,写真の上の方に写っている「希少糖」ってご存知ですか?

 

【希少糖】

「甘いけれど,太りにくい砂糖」そんな夢のような砂糖が希少糖です.

希少糖は自然界に約50種類存在しますが,それぞれが微量にしか存在しないため“希少糖”と呼ばれています.エリスリトールやキシリトール,D-プシコースといった種類の希少糖が日本で使用されているそうです.体脂肪の増価を抑制する効果があるなど,研究が進む中で新たな機能性素材としの注目が高まっています.

 

希少糖の研究開発は香川大学を中心に行われており,D-プシコースの量産技術が確立されました.そして,松谷化学工業により低コストでの量産が可能となり,商品化が進展しました.大学や企業での研究開発が製品の安定的な供給へつながっています.

 

香川県では「かがわ希少糖ホワイトバレー」プロジェクトを立ち上げ,産学官の連携体制を構築し,数十年にわたり研究開発が行われてきました.希少糖を活用した商品の開発を行う県内企業に補助金を出すなど希少糖の普及を勧め,また関連産業を創出しています.

これらの活動を通し,「香川の希少糖」というブランドを確立することで希少糖を県の一大産業として発展させることを目指しています.

 

以前,テレビ番組(『ワールドビジネスサテライト(2014年2月19日)』)で特集されていたのですが,希少糖は香川県内ではメジャーなのだそうです.このニュースで見るまで,希少糖の存在を知らなかったのですが,最近,近くのスーパーで希少糖入りのジュースを見かけました(伊藤園の希少糖ソーダ).全国的に広がりつつあるのですね”

 

うどんを食べ過ぎると糖尿病になるリスクが高まりますが,希少糖はそんな人々を助ける商品なのかもしれないですね. 

  

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 近江扇子

 

…香川県から,滋賀県に戻ります.

約300年の歴史を誇る近江扇子は高島市の伝統工芸品として有名です.
安曇川流域に自生する竹を利用して作られる高島扇骨は,国産扇骨のシェア9割り近くを占めるそうです.

 

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みなさんが今使っている扇子の骨は,高島産かもしれないですね”
「藤樹の里あどがわ」内には近江扇子の歴史をパネルで紹介しているコーナーがありました.また,体験工房もあるそうです.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain ソフトクリーム

 

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アドベリーソフト(300円).フードコートで販売しています.
濃い紫色のソフトです.まるで紅芋のような色ですね” 味は,“ブルーベリーヨーグルト”という感じでした.色は濃いですが,味はしつこくありません!
甘すぎないので,パクパク食べてしまいました.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 道の駅スタンプ

 

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 フードコートの近くにある観光案内所にありました!

 

あれれ...くまモン….

 

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道の駅グッズのなかにさりげなく陳列されていました.
ここは滋賀県ですが「くまもとから出張中」なのだそうです.くまモンは本当に忙しいのですね. 

 

つぎはどこをお散歩しようかなぁ... 

 


 

名称 藤樹の里あどがわ(滋賀県‐13)
住所 滋賀県高島市安曇川町青柳1162番地1
アクセス 国道161号線沿い.
公式サイト http://mitinoeki-adogawa.com/index.html
ポイント アドベリー製品がたくさん!! あと,とんちゃんは鶏肉です.

 

【参考ホームページ・参照文献】


アドベリー生産協議会:http://www.adoberry.jp/index.html
一般社団法人 希少糖普及協会:http://www.raresugar.org/rare/htm/
かがわ希少糖プロジェクト:http://www.pref.kagawa.lg.jp/kisyoto/
香川県:
http://www.pref.kagawa.lg.jp/
松谷化学工業株式会社:http://www.matsutani.co.jp/index.html