【訪問日:2015年6月】
今日は山梨県の道の駅「どうし」でお散歩です.
山梨県の南東部にある道志村は神奈川県との県境の村です.
道志村の南側(北丹沢山塊)と北側(道志山脈)にはそれぞれ山が走っており,村の中央部には道志川が流れています.その道志川へはいくつもの沢が注ぎ込んでおり,美しい景色を作り出しています.
道志川の支流,宝永沢には「雄滝」と「雌滝」があります.国道から200m程とアクセスしやすい場所にも自然を満喫できるスポットがあるのです.さらに道志みち(国道413号線)沿いには大小様々なキャンプ場が30以上あり,川遊びやヤマメ・イワナ・アユなどの魚釣りが満喫できるようです.
道の駅「どうし」に付いた時間は00分頃.車を降りると,どこからともなく音楽が聞こえてきました.どこから聞こえてくるのかなぁぁ?
あ” 見つけました.この時計です.
「フェリシャスの鐘」は時間ごとだけではなく,季節ごとにも奏でる音楽が変わります.この音楽時計は1999年の道の駅登録時からずっと,ここにあるそうです.
道の駅「どうし」の特産品販売施設の前は芝生場となっています.
ちょうど水撒きの時間で,庭の草花がキラキラしていました.手入れも行き届いてとても綺麗な芝生です.また特産品販売施設の2階は休憩所となっており,裏を流れる道志川を見ることができます.
特産品・土産売場
「どうし」の販売施設では採れたて野菜や道志クレソン,お漬物,お菓子類を販売しています.
今回は道の駅「どうし」を運営している方にお話しを聞くことができました.オススメを聞いたところ「『こだわりすぎなのでは!?』と言われるほど,クレソンに力を入れています.」と教えてくれました.
道志村の特産品を何にようかと考えているとき,せっかくなので村にたくさん自生しているクレソンを“特産品”として売り出すことにしようと決まったのだそうです.この村では野生のクレソンが普通に生えているそうです.確かに山に囲まれた道志村の川の水は澄んでいてとても綺麗です.
“特産品”に選ばれたことで,クレソンは力を入れて栽培されることとなりました.
【クレソン】
オランダがらし・西洋ぜりといった名前も持つクレソンは,ヨーロッパ原産の野菜です.ちなみにクレソン(Cresson)はフランス語です.綺麗な水辺を好むクレソンは春野菜ですが,最近では通年で手に入るようになりました.
道志村では1980年頃から,富士山のきれいな湧き水を利用したクレソン栽培が盛んに行われるようになりました(山梨県農政部).平成24年産地域特産野菜生産状況によると,クレソンの収穫量が最も多い県は山梨県で403tです.
(出所)データは総務省統計局「政府統計の総合窓口」より.
山梨県におけるクレソンは露地栽培がほぼ全量である一方,収穫量2位の栃木県は施設での栽培がメインになっています.
山梨県でクレソンを生産するのは道志村と富士吉田市ですが,道志村は山梨県におけるクレソン生産の76%を占めています.つまり,道志村は日本一のクレソンの村と言えます.道志村では冷涼な気候と清流の下で高品質なクレソン生産が行われているそうです.
食品メーカー,キユーピーの「もっと野菜を。もっと食卓に。」によるとクレソンはサラダや炒め物,和え物にしても美味しく食べることのできる野菜なのだとか.彩や味のアクセントのためだけではなく,メイン野菜として楽しめるのですね”
しかし,日本一の産地では,クレソンを野菜として食べるだけではありません.粉末にしたクレソンを用いて様々な加工品を開発しているのです.
うどん・そばにも加工されています.さらにクレソンを練りこんだパスタも販売されていました.もちろんお土産お菓子にもなっています.
クレソンを使った羊羹や飴もありましたよぉ.
こちらは,お惣菜味噌.ニンニクやネギ,生姜といった種類がありました.
でも...よく見ると,この惣菜味噌にもクレソンが配合されているのです.
村の“特産品”を販売する道の駅.たくさんのクレソン加工品が販売されていますが,もちろん生のクレソンも扱っています.
...お散歩に来るのが遅すぎたようです.
道の駅「どうし」のオススメ商品はクレソンだけではありません.家庭の味を詰め込んだお漬物もオススメとのこと.
手作り感のあるお漬物が販売されています.
右の写真は梅干のコーナーです.このコーナーでは「7-9%」「12-14%」「14-15%」「16-18%」...と生産者別に塩分濃度が表示されていました.自分好みの梅干が見つけられそうです.
専業でない農家さんの野菜もオススメのひとつです.
道志村産のズッキーニや春菊も販売していました.
手作りジャムのコーナーもありました.かわいい”小さな瓶に入ったジャムがたくさんの並んでいると,ついつい買いたくなってしまいます.
買ってしまいました.今日は「ルバーブのジャム」がお土産です♪
「どうし」の販売施設には山梨の銘菓が並ぶコーナーやお酒類を置くコーナーもありましたよ.また湯呑や置物など,手作り雑貨コーナーもありました.
道志川の魚たちを紹介する小さな水槽をみつけました!
「うなぎ(と)犬」です.
レストラン 手作りキッチン
特産品販売の施設とつながっています.
道志村の特産品「クレソン」を使った料理を味わうことができるレストランです.では,さっそくクレソンを味わってみることにしましょう”
まずは,つけ麺(435円)です.
細くてソバみたいですが,こちらは“うどん”です.鮮やかなグリーンでツルツルしていました.クレソンの生の葉のトッピングが良いですね” 特産品販売施設では売り切れだったので,しっかり味わって食べました.つけ汁はカツオの出汁がしっかり効いていましたよ.
続いては,クレソンのケーキ(194円)とクレソンジュース(268円)です.
ケーキには紅茶シフォンケーキのように葉っぱが入っています.葉が緑色なので綺麗ですね” 甘く,さっくりタイプのシフォンケーキです.
抹茶のような色をしているのがクレソンジュースです.ツブツブとしたすりおろした感じのクレソンが,下に沈んでいます.色だけを見るとにがそうに思えますが,苦くないです♪ はちみつの甘さかな!? と思ったのですが,パイナップルシロップだそうです.冷たくて美味しかったです.
ジュースは少し大根のような辛味を感じました.クレソンはピリッとした辛味が特徴です.この辛味を生み出しているのは「シニグリン」という成分.程よい辛みが脂っこさを和らげてくれるため,肉料理の付け合せとして飾られています.鮮やかなグリーンなので見た目も美しくなりますね”
最後は「クレソン」ではありませんが,道志村産の品です.
お豆腐です.でも,ここに写っている豆腐は普通の冷奴ではないのです.とうふのスウィーツ(166円)は,お豆腐にメープルシロップをかけたスウィーツです.普段は醤油やポン酢など,しょっぱいものをかける豆腐ですが,これにはあま〜いメープルシロップがかかっています.面白い発想ですね” 豆腐なので,スウィーツなのにヘルシーです.
手づくりキッチンでは山や川を眺めながらのんびりお食事できます.今回もたくさん食べてしまいました.こんなにたくさん食べたのに1000円程度ですみました.安いですね” さらにケーキとジュースがセット扱いになったので,55円引きになっていました.
道志村のイベント
道の駅「どうし」は道志村の情報発信拠点でもあります.
日本有数の清流である道志川,そして村を囲む山々…と道志村は自然豊かな地です.そんな道志村では,ホタル祭りや清流祭りなど自然を活かしたイベントが開催されています.またトレイルレース(TRAIL RUNNING)なども開催されています(道志村観光協会).
道の駅「どうし」を拠点としたイベントも開催されています.2015年7月もイベントを開催するようです♪
近くの観光スポット
【とうふ屋 ほたる】
近くというよりも道の駅「どうし」に併設されているお店です.
とうふ屋ほたるで使用している大豆は自社栽培しているのだとか.江戸時代からの在来種「道志大豆」を耕作放棄や遊休農地となっている場所を再生し,丹精込めて育てているそうです.
今日はここで販売しているソフトクリームを食べることにしました.
とうふ屋 ほたる:http://www.tofu-hotaru.com/index.htm
2018年11月
久しぶりに「どうし」をおさんぽです.
クレソンを使ったお菓子「クレソン紅梅」を買いました.
紅梅は小麦粉と砂糖,卵から作られる焼き菓子.水分が少なめのパサッとした印象のお菓子です.今回食べたのはクレソン粉が練り込まれたバージョンです.クレソン粉のおかげで,綺麗なグリーン色のお菓子になっていました.クレソンの味はそんなに強く感じませんでしたよ!
《ころ》「今日は新鮮なクレソンもまだ販売していたね♪」
一束100円くらいだったかな...?スーパーなどで買うよりも新鮮です!!
ソフトクリーム
豆乳ソフトクリーム(300円).
カップ入りのソフトクリームはスプーンですくうとモッチリしていました.濃厚な豆乳の味を感じるのはオリジナルの大豆を使っているからでしょう.甘すぎず,ミルクのようなコクを感じるソフトでした.
道の駅スタンプ
売店と食堂の間付近にありました.三太くんは,60年ほど前の『三太物語』(青木茂)の主人公とのこと.道志村を舞台にした物語だそうです.
つぎはどこをお散歩しようかなぁ...
名称 | どうし(山梨県-08) |
住所 | 山梨県南都留郡道志村9745番地 |
アクセス | 国道413号線沿い |
公式サイト | http://www.michieki-r413.com/ |
ポイント | 道志ポークも特産品 |