道の駅 「越前」の思ひで…

 

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今日は福井県の道の駅「越前」でお散歩です.

 

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道の駅越前は道路を挟んだ両サイドに施設があります.

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 観光案内所の前にはスイセンの鉢植えがありました.

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《わん》「ちょっとだけ咲いてるねぇ...」越前海岸は日本水仙三大群生地のひとつ.道の駅から約20分の所に越前岬水仙ランドがあり,斜面一面が水仙で埋め尽くされ優しい香りが漂うそうです.シーズンは12月から1月です.


まずは観光案内所がある方からお散歩です.

 

  f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 越前ブランドコーナー

 

越前町の特産品を取りそろえたコーナーや軽食コーナーがあります.
お食事処「かねいち」は,紅ズワイガニの足一杯分が付いた定食が3000円とリーズナブルな価格で越前ガニが楽しめます! お刺身やフライの定食もありました.かねいちは写真向かって左側です.
お持ち帰りできるお刺身や甘えびフライもありました.

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露天風呂「漁火」は絶好のロケーションで日本海を一望でき,プール「アクティブハウス」にはウォータースライダーもあるそうです.体育館やミュージアムなどいろんな施設が集まった道の駅です.

写真左側にあるのが特産品コーナー.

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福井県のお菓子やスルメイカやジャコなどの海産加工品を販売しています.越前焼の湯飲みや越前花染めのハンドタオルなども販売しています.

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越前スイセンとカニは越前花染めの天然色素としても活躍しています!
冷蔵コーナーにたくさん並んでいたのは「鯖へしこ」

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【さばへしこ】
江戸時代中期に起源があると言われる伝統食へしこ.
へしことは魚のぬか漬けのことで,長期保存を可能にします.イワシやフグもぬか漬けにすることがあるそうです.もっともメジャーなのが,水揚げ量が多いサバを使ったへしこ.鯖の内蔵を取り数日間塩漬けしたのちぬか漬けにされます.新米の米ぬかが出る秋ごろから漬け込み作業が始まるそうです.熟成期間は約1年.各家庭で受け継がれた味があるのだそうです.ぬかを洗い流しスライスして食べることもできますが,パスタやお茶漬けなど料理に加えて使うこともできます.塩気の効いたへしこは,アレンジレシピに最適です! 最近では半身やスライスした状態で販売されるなど消費者のニーズに合った製品が開発されているそうです.

こちらも福井の伝統食です.

【花らっきょ】

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福井県坂井市三国町にある三里浜の砂地で作られているらっきょ.収穫まで3年かかるらっきょは「三年子 花らっきょ」と呼ばれています.土の中に長くいる間に種球が増え続け,通常のらっきょより小さくなります.小さな花らっきょは繊維が細かくシャキシャキと引き締まった食感となるそうです.冬を2回超すことも食感に関係しています.時間をかけて育てたらっきょは地元の三里浜特産農業協同組合で甘酢漬けにされます.さらにその甘酢漬けはタルタルソースやドレッシングといった加工品にもなっているそうです!
らっきょやへしこ.越前ガニ以外にもオススメ・伝統の食べ物が見つかりました!
でも,やっぱりカニが目立っています.越前ガニは1989年に福井県の「県の魚」に指定されています.

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《わん》「あ! カニかまぼこもある♪ カニの形だぁ」
名物の羊羹もカニのイラスト入りでした.

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福井の旬の食カレンダーによると「水ようかんは冬に食べるもの」だそうです.柔らかく水分が多めの福井の水ようかんは傷みやすいため気温の低い冬に楽しむものなのだとか. 

 

  f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 海鮮マーケット

道路を挟んで向かい側には越前がにミュージアムと海鮮マーケットがあります.
マーケットでは蒲鉾や,干した魚,瓶詰,郷土菓子なども販売していますが...おさんぽをした12月,売り場を独占していたのはカニたちです.

【越前ガニ(ズワイガニ)】
福井県の特産品,越前ガニ.越前海岸沿岸で獲れるカニには3種類.雄のズワイガニ,雌ガニのセイコガニ,水がにです.水ガニはズワイガニの脱皮直後の状態のカニのことでズボガニとも呼ばれます.3種類は,味はもちろんのこと漁期も異なるそうです.

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おさんぽをした12月末はちょうどカニの季節です.茹でガニだけではなく生のカニも販売していたと思います.
越前海岸の海底の形がカニの好む環境となっており,美味しいカニがたくさん集まってくるようです.品質の良いカニを美味しく食べるための技術も受け継がれています.塩加減や茹で加減が重要で,この地域では「カニ見十年、カニ炊き一生」と言われているそうです.調理法は水揚げされた日の気候条件によっても変えているのだとか! 鍋や刺身で食べる以外なら,プロが茹でた茹でガニを購入することがオススメされています.

 

越前ガニは,茹でガニだけではなく,刺身や焼きガニ,天ぷらなどいろんな調理法で味わうことができます.

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体調8㎝ほどの雌のカニは「せいこがに」と呼ばれ,内子(卵巣)と外子(受精卵)を味わえるのが特徴です.資源保護のため11月6日からの約2か月間しか味わえない貴重なカニです.
せいこがにの足の身と内子,外子をご飯の上にのせた丼もあります.

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今回,カニを食べたのは道の駅越前からも近い「海の幸 食処 えちぜん」というお店.車で5分くらいです.越前ガニ料理は11月7日から4月末ごろまで味わえるそうです.福井県内には越前ガニを味わえるお店がたくさんあります.
福井「越前・若狭」の旅情報 ふくいドットコム(グルメスポット~越前ガニ~)

 

  f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 越前がにミュージアム

越前ガニの紹介や漁村の歴史を紹介したミュージアム.出迎えてくれたのは大きなかに.

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黄色いタグは『越前がに』の証.産地証明の黄色いタグは,はさみに取り付けられています.裏側には水揚げ港が記載されています.さらに2018年9月27日,雄のズワイガニ「越前がに」が「地理的表示保護制度(GI)」に追加登録されたことで,GIの文字が入った黄色いタグになりました.カニの中では全国初だそうです.

ミュージアムの入館料は大人500円です.
深海パノラマ劇場では,水深300m付近に住む雄の越前ガニの様子が再現されています.

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ミュージアムは3階建て.深海パノラマは吹き抜けになっています.
漁場の地形が段々畑のような海岸は越前海岸ならではの特徴.またカニのエサとなるプランクトンや小魚,甘えびが豊富なことでも知られています.

カニ漁の歴史を学ぶこともできます.越前におけるズワイガニ漁の歴史は古く,16世紀初めごろの記録も残っているのだそうです.

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漁業によって栄えてきた越前町.女性もカニにかかわる仕事をしていたそうです.
船を浜にひきあげる道具轆轤(ろくろ)も展示されていました.

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ロープをぐるぐると巻き取り,船を引き寄せていきます.一家そろって船を引き上げる光景は1960年ごろまで見ることができたそうです.

本格的なズワイガニ漁が行われるようになったのは明治時代.船の電動化とともに漁獲量が増大し,越前はカニの町として有名になっていきました.


すぐ目の前の越前沖が漁場となる越前漁港は4ヵ所ある越前ガニの水揚げ港の中で福井県随一です.カニの漁場まで最も近い港だからこそ活きたままのズワイガニを持ち帰り競りにかけることができるのです.

ミュージアムではカニ漁船の操縦を体験できます.《ころ》がカニ漁に挑戦です.

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精巧に再現されたシミュレーターのようで...おじさんの解説と手助けが無ければ,全く操縦できませんでした...
《ころ》「ならんでるねぇ…」
が漁船の操縦に苦戦している間,《わん》はのんびりと座って「かに芝居」を楽しみました.

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トンネル水槽を泳ぐ生きた魚や10mの大型スクリーンでの越前海岸の紹介など,見どころいっぱいのミュージアムです.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 道の駅スタンプ

 

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スタンプは観光案内所内にありました.

 

つぎはどこをお散歩しようかなぁ... 

 


 

名称 越前(福井県-12)
住所 福井県丹生郡越前町厨71-335-1
アクセス 国道305号線
公式サイト http://www.echizen-kk.jp/michinoeki.html
ポイント カニ料理が味わえる道の駅

 

 

【参考ホームページ・参照文献】

えちぜん観光ナビ:http://www.town-echizen.jp/