【訪問日:2014年4月】
今日は群馬県の道の駅「川場田園プラザ」でお散歩です.
パン・ミルク・ミートといった工房や体験施設,お食事処,物産センターなどの施設や遊具の置かれた広場がある広い広い道の駅です.
最初の写真は,メインゲートの近くにあるビジターセンター(川場村観光協会)が入る建物の写真です.
それぞれの施設は営業時間や定休日が異なるので,事前にホームページで確認しておきましょ~.
駐車場は道の駅の施設を囲むように整備されており,道路に面した出入口も何ヵ所かあります.車を止めた場所によって最初に目にする施設が異なります.
ホームページで園内マップを見たり,ビジターセンターでマップ付きのパンフレットをもらったりすると便利だと思います.おさんぽわんこのおすすめは,園内に設置されている看板を写真に撮っておくことです.それでは今日もパチリ.あとで役立ちますよ~.
…広いです.
何から食べようか...違った,どこからお散歩しようか迷ってしまいます.
特産品たち
『ファーマーズマーケット』と『物産センター』の2つが地元の特産品を販売する施設として分類できるのかなぁ”と思いました.
【ファーマーズマーケット】
まずは,野菜を中心に販売する『ファーマーズマーケット』へ行ってみます.
川場村内で栽培・収穫された新鮮野菜や果物を扱っています.野菜類の品揃えは天候により左右されることがあります.
今日のねぎ売り場は少し寂しかったです.
でも,きのこ売り場ではこんなに立派ななめこを見つけました!
ゆきわり茸という珍しいきのこも販売していました(写真右側).
えのきのような見た目ですが,長~いです.ゆきわり茸は25cmから30cmほどあります.独特の食感と濃い風味が特徴で,炊き込みご飯や天ぷら,しゃぶしゃぶで食べても美味しいのだとか.
希少きのこの栽培に取り組んでいる月夜野きのこ園によると,ユキワリタケの菌は30年ほど前に富士山の麓で発見されたのだそうです.本格的な栽培は2010年から開始されていますが,まだ大量生産ができない品種なのだそうです.要チェックですよ.
ここで販売されている野菜は,出品している農家が自分で価格を設定しているそうです.
野菜だけではなく,豆やドライフルーツ,こんにゃくなども扱っています.
遠くからお買いものに来ている人でも,心配せずに持って帰れる商品です.
お米「雪ほたか」も販売していました.
古くから稲作が盛んであった川場村で作られたコシヒカリが「雪ほたか」です.
お米のコンクール「米・食味分析鑑定コンクール」において連続して金賞を受賞するなど品質・味が認められています.
【米・食味分析鑑定コンクール】
国内最大の規模を誇るお米のコンクールで,食味へのこだわりや地方における稲作の復興をサポートするために2000年から実施されています.総合部門以外にも,都道府県選抜代表お米選手権などの部門が設けられています.
部門により対象となる米は様々ですが,基本的に審査は機械と審査員によって行われています.機械を用いた1次・2次審査では玄米の水分やアミロースといった食味値の測定,また味度計を使用した白米の味度値を測定します.3次審査では香りや・食感・甘みなどを審査する官能審査が行われます.同じ条件で炊飯した米を,30人の審査員が判定・投票します.
金賞を受賞した米は,米袋にラベルが添付されます.5回連続のコンクール入賞といった条件を満たした生産者には「ダイアモンド褒賞」が授与されますが,後継者の育成や無農薬米の生産など将来へ向けての継続的な取組みも条件となっているようです.
2011年には,この「米・食味分析鑑定コンクール」が豊かな自然と美しい田園風景が残る川場村で開催されました.
武尊山(ほたかやま)や薄根川のある自然豊かな川場村は,お米の業界では隠れた名産地と言われているそうです.その川場村で,武尊山からの恵であるミネラル豊富な天然水で栽培されているお米が「雪ほたか」です.一般には流通しない貴重なお米であったため,その味は“幻のおいしさ”と表現されています.
2004年にその幻のお米は「雪ほたか」と命名されブランド化され,翌年に71戸からなる組合が設立されました.数に限りはありますが,現在では販売代理店「道の駅川場田園プラザ」内のファーマーズマーケットやインターネットで購入することができます.
また,「雪ほたか」を原料にしたノンアルコールの糀酒もあります.店内では「ジャパニーズヨーグルト!!」と紹介されていました.
お赤飯や舞茸ご飯といったお惣菜や,よもぎ豆もち,いちご大福,あんドーナツ,お饅頭なども販売し ています.ちょっと珍しいなぁ”と思ったのはたくあんの油炒めです.
割り箸も付いていて,親切ですね“
気になるお惣菜を組み合わせて買って,お昼ご飯としても良さそうです♪
【物産センター】
続いては,主に加工品を扱う「物産センター」です.
こんにゃくや蜂蜜,箱入りのお菓子など,店内は特産品でいっぱいです.
そして,お酒もいっぱいです.
「水芭蕉・谷川岳」は群馬を代表する地酒なのだそうです.自然豊かな地で水や米にこだわって製造されている群馬の地酒は,贈り物として人気があるそうです.
工房たち
道の駅「川場田園プラザ」には5つの工房があり,出来たてを味わえます.
【パン工房・ビール工房】
まずは『パンとビールの工房』を見てみます.パンとビールは同じ建物内にあります.
パン工房では川場村のお米「雪ほたか」の米粉を使用したパンも販売しています.「ふわとろ/食パン」には米粉と県産大和芋が練りこまれており,独特の食感なのだとか.米粉100%のパンもあり,お米の風味を楽しむことができるようです.
パンの香りがする店内は,お客さんがいっぱいで...パンを選ぶのが大変でした...
なので,今回は見るだけにしました.
写真の奥に写っているのがビールの醸造釜です.川場ビールは『ファーマーズマーケット』で販売していました.定番のものや限定醸造のものなど5酒類の地ビールがあるようです.
また,ここにはレストラン「川場ビールレストラン武尊」併設されており,ビール工房で製造した地ビールを味わえます.
道の駅ですが,酒類が豊富なのですね”
一緒に来た人とみんなでお酒を楽しみたい! という方は,バスで来ることができます.JR上越線「沼田駅」から川場循環バスに乗り「田園プラザ」というバス停で下車します.駅から30分程度で着くようです.
【ミート工房】
ドイツ仕込みの職人さんが作るハムやソーセージを販売しています.店内には,メダルがたくさん飾ってありました.群馬県産銘柄豚のみを使用したり,ドイツから輸入したスパイスを使用したりとこだわりがあるようです.
工房の隣には「山賊焼きコーナー」がありました.
ベーコンやソーセージの焼きたてを味わえます♪ ごはんも販売しているのですね”
【ミルク工房】
ガラス越しに工房を見学できる『ミルク工房』
工事中でした(お散歩をしたのは2014年4月です).
添加物を加えていない飲むヨーグルトがおすすめ商品で『ファーマーズマーケット』で販売しているようです.
【ピザ工房】
石窯で焼く手作りピザを味わえる施設です.
お腹がすいたので,ピザを食べることにしました♪
川場村のソーセージを使用したピザや,期間限定ですが旬の地野菜を使用した季節の野菜ピッツアを販売しています.焼きあがるまで,石窯を見ながら店内で待ちます.
焼きあがったピザを持って,お店の外にあるテラス席へ移動します.
テラスといってもガラスの屋根や壁があるので,風が強い日でもホコリを気にせずゆっくり食事ができます.
カレー味やキノコとヤーコンなど,ちょっと変わった種類もありましたが,今日は定番のマルゲリータ(800円)にしました.
チーズの味がしつこすぎず,美味しかったです.26cmのピザをパクパク食べてしまいました♪
レストランたち
道の駅「川場田園プラザ」にはレストランやお食事処が何ヵ所もあります.
【食事処「あかくら」】
ビジターセンターの近くにあるのが食事処「あかくら」.
群馬県の代表的な郷土料理“おきりこみ”を食べることができます.
“おきりこみ”とは小麦でできた幅の広い生麺を野菜と一緒に煮込んだものです.この麺には塩が入っていないため,煮込むうちにとろみが出てくるのだとか...体が温まりそうな食べ物ですね” 野菜がたっぷり入っているのも嬉しいです♪
水はけの良い土壌に恵まれた群馬県では,小麦が盛んに栽培されているそうです.その小麦を用いた“おきりこみ”は江戸時代中期以降に庶民に広まったと考えられています.伝統食の文化は石臼の普及とも関連しているようです.地域によっては「おっきりこみ」「煮ぼうとう」「煮込み」といった呼び名があるようですが,群馬県では「おっきりこみ」と総称して郷土料理をPRしています.
「おっきりこみ」という響きの名前は生地を麺棒にまいたまま包丁で“切り込み”を入れる動作や麺を繰り返し“切って入れる”動作に由来しているようです.
“おきりこみ”が食べられる「あかくら」では特製ラーメンもオススメのようです.
【そば処 虚空蔵】
虚空蔵(こくぞう)では川場村の地粉を用いて手打ちした蕎麦を味わえます.
木材そして瓦で作られた日本家屋風の作りが美味しそうなお蕎麦屋さん”という感じです.近づいてみると「本日定休日」と貼ってありました.基本的には木曜日が定休日のようです.
【ビールレストラン武尊】
工房のところでも紹介した「川場ビールレストラン武尊」.ビール工房・パン工房の施設に併設されています.
パスタ,ラーメン,定食,おにぎり,豚肉ステーキ,ロースカツ,カレー,串揚げ,カルパッチョ...と様々なジャンルのものが揃っていました.メニューを見ていて,ちょっと不思議な感じでした.群馬産の「もちぶた」を使用し,いろいろなメニューにアレンジして提供しているようです.
様々に調理された「もちぶた」.食べてみたかったなぁ”
【かわばんち】
川場村産のコシヒカリ「雪ほたか」で作ったおにぎりを食べることができます.
道の駅「川場田園プラザ」内には「雪ほたか」を使用しているレストランが多く,々な場所で食事の際に「雪ほたか」を味うことができます.
おにぎりだけを少し食べたい”という方には『かわばんち』がオススメです.季節ごとに新しいおにぎりを作っているようですが,塩むすびをベースに,梅,たらこ,おかか,高那漬け,佃煮昆布など9種類くらいありました(単品250円/個).
せっかくなので,雪ほたかを食べてみます!
注文をすると,おばちゃんたちがおにぎりを握り始めました♪ 作り置きはせず,注文を受けてからおにぎりを作ってくれます.
今回注文したのは「かぐら味噌」です.
表面には味噌が塗られており,おにぎりの中には漬物が入っていました....しょっっぱいおにぎりでした.
でも,お米の甘さが引き立っている気もします.海苔はパリパリでしたよ.
お店の名前「かわばんち」とは「かわばの家」と言う意味の方言で,親しみを込めて使う言葉なのだそうです.
単品のおにぎりだけではなく,お味噌汁とセットになったメニューもありました.
ソフトクリームたち
ソフトクリームを販売する施設もひとつではありません!!
味はそれぞれですが,価格はどこの店舗も330円です.
【食事処 あかくら】
ブルーベリーのソフトクリームが人気のようです.カップタイプでの購入は夏でも安心ですね”
【ドリンクコーナーあたご】
種類が豊富です.このお店だけでもどの味にしようか迷ってしまいますね”
ヨーグルトソフトは「のむヨーグルト」を使用しており,さっぱり味のソフトクリームなのだそうです.
【かわばんち】
おにぎりだけではなく,甘いソフトクリームも販売しています.
オススメは群馬県の利根沼田で栽培されているリンゴソフトクリームです.
昼夜の温度差が大きいこの地域では,身の引き締まった林檎ができるのだそうです.群馬県のりんご一大産地である利根沼田では「陽光」「ぐんま名月」といったオリジナルの品種も栽培されています.
いろいろな味があって迷います...
今日は,どこのソフトクリームを食べてみようかなぁ”
園内の自然たち
道の駅「川場田園プラザ」にはブルーベリー公園やほろよい橋のかかる池,遊具の設置されたプレイゾーンなど自然を満喫できる場所がたくさんあります.
ベンチが設置されているスペースもありました
今日はお天気もよく,そよそよと吹く風が気持ちよくて...眠ってしまいそうです.
広場もあり遠くには山が見えて,休日をのんびり過ごすのに最適な場所です.家族や友達同士で,また愛犬を散歩させながら施設内を歩いてお散歩している人を多く見かけました.道の駅の施設から出て,周辺を散歩をするコースも設定されています.
また,道の駅内の南側には「ブルーベリー公園のお山」があります.
ここでは7月初旬から8月初旬にかけて無料のブルーベリー摘みが体験できるそうです.新鮮なブルーベリーをその場で楽しめます♪
ソフトクリーム
今回は「かわばんち」で販売されているソフトクリームを食べてみることにしました♪
ミルクソフトラズベリーソースがけ(330円)です.
リンゴソフトではなくラズベリーソースを選んだ理由は,4月のオススメだったからです.
もちもちのソフトクリームでした! でも,味はさっぱりです.ラズベリーソースが甘めになっています.
道の駅スタンプ
ビジターセンター内にありました.
ビジターセンターは道の駅ホール,観光案内,体験工房,田園プラザ事務所などがあり道の駅「川場田園プラザ」の中核施設と位置づけられています.
つぎはどこをお散歩しようかなぁ...
名称 | 川場田園プラザ(群馬県‐06) |
住所 | 群馬県利根郡川場村大字萩室385番地 |
アクセス | 県道64号線沿い.平川横塚線 |
公式サイト | http://www.denenplaza.co.jp/ |
ポイント | 施設がいっぱいの道の駅,思い出の記事もいっぱい... |
群馬県ホームページ:http://www.pref.gunma.jp/index.html
米・食味分析鑑定コンクール:http://www.syokumikanteisi.gr.jp/kako-kon-3.htm
月夜野きのこ園:http://www.tsukiyono.co.jp/
利根沼田どっとこむ:http://www.tone-numata.com/
雪ほたか公式サイト:http://www.yukihotaka.jp/index.html