【訪問日:2018年3月】
今日は秋田県の道の駅「おがち」でお散歩です.
「小町の郷」とも呼ばれている道の駅「おがち」.秋田県南部に位置しており国道13号で山形県に通じています.駅舎は小野小町の旅姿である「市女笠(いちめがさ)」をモチーフにデザインされています.
小町の郷
「小町の郷」と呼ばれているのは,当地に小野小町(おののこまち)の誕生地伝説があるため.現在の湯沢市小野にあたる出羽国福富の荘に産まれ晩年もこの地にある岩屋堂で過ごしたという伝説と遺跡が伝えられています.6月には「小町まつり」が催されているそうです.
直売所「菜菜こまち」内にある観光コーナーでは,小野小町伝説がパネルやジオラマで紹介されています.今から1200ほど前に生きた平安時代の女流歌人,小野小町は謎多き人物.全国各地に100ヵ所以上のゆかりの地があるそうです.誕生地伝説も日本各地9ヵ所にあります.そんな小野小町に関する伝説も映像で紹介されていました!
まずは直売所「菜菜こまち」をお散歩です.
直売所「菜菜こまち」
直売所「菜菜こまち」は市女笠の駅舎の隣にある施設.
雄勝地域の農家から届けられた新鮮な野菜や果物が並ぶ直売所.お散歩をしたのは3月下旬.春の食材が並び始めていました.せりざき,フキノトウ,タラの芽など春の食材がたくさん並んでいましたよ.「ひろっこ」というあまり聞いたことのない山菜もありました.アサツキの若い芽のことで,雪の下から掘り起こして収穫するそうです.旬は12月から4月.シャキシャキした独特の歯ざわりが楽しめるそうです.
販売所で感じたのはお漬物の豊富さ!
ナスのこうじ漬けやウリ,大根などの味噌漬け,カブやゴボウの漬物,白菜の塩漬け...他にも酢漬け,醤油漬け,柴漬け,たくあんなどなどたくさんの漬物が並んでいました.そして,試食もできます.おばぁちゃんたちが試食していました! 塩抜き後に自分で調理する塩蔵きゅうりもありました.一袋に1㎏近く...たっぷり入っていましたよ.
漬物と同じくらいびっくりしたのは,パウチ(袋入り)のリンゴジュース♪
同じものがたくさんあるのかと思いましたが,よく見ると違う品種のリンゴジュースです.一袋に5個くらい入ったセットになっているジュースは全部同じ種類でした.
ばら売りのリンゴジュースをいくつも購入し飲み比べてみることにしました! 味の違い,感じましたよ! 甘くて濃厚なもの,スッキリ爽やかな品種,酸味がちょうどよいものなどどれも美味しかったです.無添加のリンゴジュースを味わってみてください.
観光コーナーや,地元特産品コーナーもあります.
湯沢の特産品を販売するコーナーです.雄勝町の桐工芸品は軽く,火や水に強いといった桐の特製が生かされた製品です.防虫効果も期待できるのだとか.きのこや山菜の缶詰もありました.山菜やキノコの旬を閉じ込めいつでも楽しめる製品になっています.
物産館
次は市女笠の駅舎をお散歩です.市女笠の建物は二階建て.1階が物産館,2階がレストランとなっています.
物産館では湯沢雄勝地域の山の幸や加工品を販売.秋田県内の名産品も扱っています.
管理者の方にお勧め商品を聞いたところ...
「かりんとう饅頭」がお勧めとのこと.店内を見ている間に残り一つになっていました.急いで確保し早速食べてみると,カリカリの皮に塩気の効いたしっとり滑らか餡が美味しかったです.
お勧めのかりんとう饅頭の側にあったのは,巻山科(山科巻とも表記あり)というクルクルのお菓子.『ロールケーキではありません』との注意書きがありました.
黒いとこはモチモチ.白いとこはジャリジャリ,ザラザラ食感.パサパサ,カサカサしたものではないです.この白い部分には,モチ米を蒸して乾燥させ粉状にした上南粉を使っているそうです.味はラクガンに似ています.ザラザラと表現しましたがしっとりした食べものです.黒と白の巻山科はゴマの風味.甘いお菓子なので,濃い目の緑茶が合いそうです.シソが使われた赤い巻山科や抹茶味もありましたよ.
もう一つ気になった商品がこちら.
豆腐カステラです.秋田県横手市の名産品ですが,雄勝町など県南地域では昔からお茶うけとして親しまれているのだとか.水気をきった豆腐に砂糖や卵を加えて作る郷土菓子です.豆腐のお菓子,体に良さそうですね”
もちろん秋田銘菓の「もろこし」もありました.焼きを入れていない生タイプやチョコレートを使ったものなど何種類もの形や風味がありました.また,お土産に最適な箱入りのお菓子類,お酒もいろんな種類がありましたよ.
コシのある細い麺として知られる稲川町の名産品「稲庭うどん」,広葉樹の煙でいぶしてから米ぬかに漬け込む「いぶりがっこ」,小町の郷,秋田名産のあきたこまちも販売しています.
稲庭うどんはたっぷり1㎏入って800円しないお徳用もありましたよ!
秋田伝統のこけしや
両面なまはげ,樺細工,ごてんまり...といった工芸品も並んでいます.
美しい模様の秋田県由利本荘市の「ごてんまり」はケースに入れて優雅な模様を楽しむ飾りや記念品として親しまれてきました.ケースに入った大きなものだけではなく,キーホルダーサイズもありました.最近は海外へのお土産としても人気なのだとか.十六片の菊模様が基本で,3方に房が付いていることも特徴です.最近では花火模様や桜模様も作られているそうです.
「秋田に帰ってきたねぇ」
「あ!」仲間たちとの再会です.
「...しばらく会っていない間に,みんなは大きくなっていました.」
秋田犬グッズはTシャツや醤油皿,ポーチもありました.
「秋田弁缶バッチ」には秋田弁と英語が併記されています.秋田の言葉も英語も両方勉強できます.『へば』は『see you』です!
雄勝地区は世界三大美人の一人とされる小野小町の誕生地説がある街.道の駅で500円以上のお買い物をしてレシートを事務所に提出すると「美人証明きっぷ」がもらえます♪
美人切符♪ 秋田の美犬として証明されました.お土産として人気らしいです.西暦も印刷されているので,集める人もいるそうですよ! A4サイズくらいの紙に印刷された「美人証明書」はレジで購入できます.
2階のレストランには比内地鶏や稲庭うどんといった地元ならではの味を楽しめます.
レストランの大きな窓からは東鳥海山が一望できるのだとか.
物産館の隣にはこまちカフェ「ボスコ」もあります.
ボスコのお勧めはオリジナルのジェラート.今日はジェラートをいただきます.
ソフトクリーム
北海道置戸町産の白花豆を使ったジェラート(300円)です.
ミルク味ですが,小豆っぽい風味もあります.甘く煮た豆の総菜を食べた感じでした.独特の食感(柔らかさ)が生きたジェラートなのだとか.コーンもサクサクで美味しかったです.カップ入りも選べます.
北海道の置戸(おけと)町は,道の駅おがちのある湯沢市と関係がある町なのだとか.今から100年以上も前のことですが...1910年の洪水で土地を失った雄勝郡の住民達が置戸町へ移り住んだため,秋田地区があるそうです.現在でも物産販売などを通じた交流が行われています.
ボスコの開発するジェラートは基本的に地元の食材が使われています.リンゴやラフランスといった湯沢市産のフルーツソースをかけたソフトクリームもありましたよ! 独自に開発・製造したジェラートは季節ごとの味を揃えているそうです.お散歩をしたのは3月下旬.さくらやイチゴマーブルなど11種類の味がありました.
道の駅スタンプ
市女笠をかぶった小町の姿です.
つぎはどこをお散歩しようかなぁ...
名称 | おがち(秋田県-13) |
住所 | 秋田県湯沢市小野字橋本90 |
アクセス | 国道13号線沿い |
公式サイト | http://www.michinoeki-ogachi.co.jp/ |
ポイント | お散歩わんこの親戚たちに会える道の駅 |
あきたファン・ドッと・コム:http://www.akitafan.com/
秋田元気ムラ!:http://common3.pref.akita.lg.jp/genkimura/index.html