道の駅 「たいらだて」の思ひで…

 

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今日は青森県の道の駅「たいらだて」でお散歩です.

 

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国道280号線,津軽半島の東岸沿いを走っていきます.

 

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道の駅「たいらだて」へ向かう国道280号線は途中まで2本あります.内陸側の国道は広くて信号もなく走りやすいですが,海沿いの国道はちょっとキケンです.狭いところがあったり,自転車でのんびりと走っている人がいたり,車の運転には注意が必要です.内陸側がおススメです.

 

道の駅「たいらだて」は津軽国定公園内に位置しています.
ここは海水浴場やキャンプ場などが集まるレジャー施設として知られています.平舘海水浴場は遠浅で透明度が高く,波が穏やかなことが特徴なのだそうです.対岸に見える下北半島の山々を眺めながら,海水浴ができるのだとか. 

 

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おだいばオートビレッジには,ログハウス風のコテージが10棟,キャンプ場も20区が整備されています.ログハウス風の広々とした造りが魅力のコテージには,冷暖房器具や電気調理器,寝具,テレビなど様々な設備が備わっているようです.
夏の休暇を自然の中でゆっくり,快適に過ごせそうですね”


では,早速,産直施設へ行ってみます♪
あれぇ...開いていないな.誰もいない.ここではないのかな??? 関東から来た他のお客さんも,ウロウロと迷っていました...
今回は開いていませんでしたが,「そばの花」と書いてあるこの施設はそば打ち体験館となっているようです(一番最初の写真の建物です).そば打ち体験をするには,事前の申し込みが必要です.

こんな張り紙もありました.

 

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スタンプは24時間押すことができるのですね” センターハウスとは,おだいばオートビレッジの施設のことかな!? そちらへ行ってみます.

...あれ!? やっぱり,空いていないみたいだなぁ.こちらの施設にも売店がありましたが準備中のようです.
国土交通省の道の駅ウェブサイトには8時から営業と書いてありますが,店内にはお店の人しかおらず,商品を並べるなど開店の準備をしていました.軽食コーナーは11時からオープンのようです.準備中のようでしたが,写真を一枚撮らせてもらいました.

 

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海水浴やキャンプ目的で来た人が買いそうなお菓子などをおいているようです.

お散歩に来るのが早すぎたのかな...今回はお店などを見ることができませんでしたが,売店が開いていなくても大丈夫” 松前街道や灯台は,いつでも見学することができます♪

 

 f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 平舘灯台

 

高さ23mの白亜の灯台が平舘灯台.国道沿いにある灯台は珍しいのだとか.

 

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この灯台に明かりが灯されたのは1899年(明治32年)4月.1960年には改修工事が行われ,長年にわたり平舘海峡を航行する船舶を見守ってきました.

 

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近くで見ると,やっぱり大きいですねぇ.
灯台の周りでは,たくさんのトンボが飛んでいました.海の方を眺めると,視界が開けます.とっても素敵です.

 

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向こう側に見えるのは,下北半島かなぁ”

 

 f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 松前街道

 

津軽国定公園の入口には,黒松並木の旧街道が約1kmに渡って続きます.
松前街道の名は,松前藩が参勤交代の道として利用したことに由来するそうです.樹齢約300年のクロマツが,強い東風(やませ)から農作物を守っています.平舘灯台のある海岸線には松並木が続いています.

 

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海岸線には,松林が広がっていることが多いですね” 佐賀県でお散歩をした時に虹の松原(道の駅「厳木」)を見たことを思い出しました.

 

【海岸林】


クロマツといった海岸沿いに植えられた木々は,潮害や飛砂・風害の防備といった機能を有しています.
海に囲まれた日本では,昔から季節風による強風・飛砂などの被害が頻発していました.これらの被害を軽減し砂地を安定させるために,海岸林の造成が行われてきました.林野庁の資料によると,すでに17世紀以降から各地で積極的な海岸林の造林が行われるようになったそうです.


海岸林は暴風や潮害を防ぐだけではありません.津波被害の軽減効果も認められています.1933年の昭和三陸地震による津波においても防潮林の効果が確認されました.海岸線に木々が植えられていることで,津波の力を減衰し,速度やエネルギーを低下させて破壊力を弱めることにつながるそうです.侵入する波のエネルギーを抑える機能を有する森林は「潮害防備保安林」として指定されています.「潮害防備保安林」は津波や高潮の被害を軽減するだけではなく,海塩粒子をとらえることで潮害を防止する機能をも担っています.
「潮害防備保安林」以外にも,役割によって「飛砂防備保安林」や「防霧保安林」などに指定されて います.

海岸林は砂や潮から農地を守るだけではなく,津波被害を軽減するなど防災の機能も有しており,人々の生活環境の保全に重要な役割を果たしているそうです.

海岸林には防災機能とは別の,もうひとつの価値があります.それは景観を楽しむことです.
そういえば,佐賀県の虹ノ松原や静岡県の三保の松原など,海岸沿いが有名な観光地となっていることが多いですね“


海岸に立ち並ぶ木は松であることが多いですが,クロマツといった松は塩分に強い樹種なのだそうです.常緑高木であるクロマツは,年間を通して潮風を防ぎます.松くい虫により被害を受ける場合もありますが海岸地域における過酷な環境でも生育し,減災,防砂といった機能を発揮する木のひとつが松なのです.

 

 f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 近くの観光地「高野崎」

 

津軽半島東岸の東端にあるのが高野崎です.奇岩,怪岩があり迫力のある景勝地として知られています.

 

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道の駅「たいらだて」からは車で20分くらいです.今別町の方向へ,津軽半島を北上していきます.280号線はくねくねとしている所もあるので,気をつけましょう”

 

高野崎には赤と白のしましま灯台がありました.

 

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晴れた日には,高野埼灯台から龍飛岬,下北半島の両方を望むことができるのだとか.
灯台の手前には,津軽弁の詩を創作したことで有名な高木恭造(たかぎきょうぞう)の詩碑があります.

 

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詩の詞だけではなく,イラストも入っているのですね”

 

2つ前の写真を見てください.海の中にある赤い橋.潮騒橋と渚橋の2つの太鼓橋は渡ることができるのです.2つの橋を渡って,海の真ん中へ...

灯台のそばの舗装された階段を下っていくと,磯までたどり着きます. 

 

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そこから先は...波がきています.上手くわたっていけるかなぁぁ” タイミングを見て,濡れないように気を付けながら歩きます.
橋と橋のあいだの岩場は,舗装されていますが足元が滑りやすいので,注意してください.
風が強くて,岩にあたる波も迫力がありました.

 

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高野崎にはキャンプ場もあるようです.テントを張ってご飯の準備をしている人もいました.また,釣りをしている人がいました!
バケツの中を覗かせてもらうと...何かがいます.ベラという魚を釣ったそうです♪

売店のような建物もあり,その前にはイカが干してあります.
イカさんたちと一緒にひなたぼっこしました. 

 

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f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 道の駅スタンプ

 

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準備中でしたが,スタンプはちゃんとおせました.おだいばオートビレッジの施設入口,入ってすぐのところにあります.スタンプは24時間,いつでも押せるようです.

道の駅「たいらだて」には「Oh!だいば」という愛称もあるようです.平舘灯台の周りには,外国船警戒のために築かれた台場の土濠が残っているようです.

 

つぎはどこをお散歩しようかなぁ... 

 


 

名称 たいらだて(青森県‐26)
住所 青森県東津軽郡外ヶ浜町字平舘太郎右エ門沢1-3
アクセス 国道280号線沿い
関連サイト http://www.thr.mlit.go.jp/road/koutsu/roadstation/aomori/ao26.html
ポイント 営業時間に注意”

 

【参考ホームページ・参照文献】

坂本知己(2012)「わが国の海岸林が果たしてきた役割」『海岸林の再生に向けて』独立行政法人 森林総合研究所東北支所. 林野庁『平成23年度 森林・林業白書(平成24年4月27日公表)』「第1部 第I章 第3節 復旧・復興に向けた森林・林業・木材産業の取組(2)」

津軽半島観光アテンダント:http://t-ate.com/